G大阪、磐田と“崖っぷち”対決 遠藤保仁がパナスタ初凱旋も松田監督「恐れることはない」
G大阪は25日、大阪・吹田市内で公開練習を行った。J1リーグ2試合を残して17位とJ2自動降格圏にあり、29日には18位(最下位)の磐田をホームで迎えうつ。G大阪にとっては、敗れれば10年ぶり2度目のJ2降格が迫り、磐田は引き分け以下で降格が決定する状況で迎える一戦。松田浩監督(62)は「目の前の試合にすべてをかける。毎試合そうですが、やり方としては全く一緒です」と大一番に向かう心構えを示した。
この試合では、かつてG大阪で数々のタイトル獲得に貢献した磐田の元日本代表MF遠藤保仁が、敵として初めて、G大阪の本拠・パナソニックスタジアムに戻ってくる見込み。ここ5試合は1勝3分け1敗と粘りを見せている磐田に対し、松田監督は「タレントはJ1のチームなのでいる。老獪(ろうかい)な選手もいる。ただ、恐れることはない。なぜこの順位にいるか、ということには理由はあるし、過大評価も過小評価もせずに淡々と戦う」とした。
一方で、J1生き残りをかけたこの試合が、ただの1試合ではないことは十分に理解している。「しっかりハートを持って。あとは使命感、何のためにサッカーをやっているのか、根源みたいなものから動機付けされれば、悪い試合にはならない。支えていただいている人たち、見に来ていただいている人たちの気持ちを揺さぶる、ということが大きな役割だと思うので、そのためにやれたら」。
今季はパナスタで3勝6分け7敗と勝率が悪く、6月29日の広島戦を最後に、7試合勝利がない(3分け4敗)。しかし現時点で観客は今季初の3万人超えを予定しており、声援の後押しを受けることができる。逆転残留の可能性を膨らませるため、プライドをかけて勝ち点3を目指す。