【G大阪】丹羽「脳トレ効果」で代表候補に初選出 スポーツ報知 5月7日(木)21時17分配信
G大阪の“脳トレDF”が、日本代表候補に初選出された。丹羽はこの日午後、息子の大心(だいご)くん(4)とサッカーをするために訪れたG大阪練習場 で、代表入りの吉報を聞いた。「自分の力だけでは、ここまでこられなかった。周りの人々に感謝したい」としみじみと語る一方、代表候補にまで選ばれた好調 の要因を「脳トレ効果でしょう」と自信満々に言い切った。
G大阪でレギュラーをつかむまで、3クラブにレンタル移籍を繰り返し、主にJ2でキャリアを積み重ねた苦労人だ。J1でのブレークのきっかけは昨夏。脳 を活性化させるトレーニングを始めたことで「周りが見えるようになった。相手の心理までわかってしまうほどに」。得意のラインコントロールに加え、対人の 守備力も向上し、昨季の3冠獲得に貢献。今季はセンターバックとして、チームのフィールドプレーヤーで唯一全試合フル出場中だ。
加えて自他共に認めるメンタルの強さと、徹底したポジティブ思考を持つ。そんな性格を、丹羽をG大阪ユース時代からよく知る元日本代表MF家長=現大 宮=は「(本田)圭佑と似ている」と証言したこともある。F東京戦では「(日本代表FW)武藤君に僕の(守る)ほうにきてほしい」と語るなど、常に相手 エースとの対戦を楽しむのも特徴。「強いやつと対戦すれば、僕もさらに強くなれるので」とドラゴンボールの孫悟空ばりの台詞が飛び出すこともしばしばだ。
そんな丹羽のあこがれは同じくG大阪ユース出身で、元日本代表DFの宮本恒靖氏(38)=現G大阪アカデミーコーチ=。現在は宮本氏がG大阪時代に背 負った背番号5を受け継ぐ。それでも「僕はこつこつタイプ。才能があるわけなじゃない。これからも毎日積み上げていきたい」と語る努力型の29歳。活性化 された脳と鋼のハートを武器に、代表デビューを目指す。