J1福岡「ふがいない」残留争いに巻き込まれる終了間際の失点

◆明治安田生命J1第24節 福岡0-1G大阪(31日、ベスト電器スタジアム)

アビスパ福岡が約1カ月で8試合を戦う試練の「8番勝負」を黒星でスタートした。8月6日に中止となった本拠地でのG大阪戦の代替試合。後半ロスタイムに勝ち越されて0-1で敗れた。リーグ戦は6試合勝ちなしで、勝ち点は28。J1参入プレーオフ圏内の16位湘南とは勝ち点2差、自動降格圏の17位神戸とは4差。厳しい日程でも残留に向けて勝ち続けるしかない。

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最後まで勝ち点3を狙いにいった福岡に皮肉な結果が待っていた。後半ロスタイム、敵陣ゴール前でボールを奪われてカウンターを許し、パトリックに決められた。

前節まで16位だったG大阪に勝ち点で並ばれる痛すぎる失点は、福岡が残留争いに巻き込まれたことを意味していた。「ホームでああいう負け方をしてしまって、ふがいない」。主将の前はネットが揺れた瞬間、大の字でピッチに倒れた。

前節8月26日の鳥栖戦は1-1で引き分けて連敗を3で止めたが、前半17分に失点。長谷部政権初の4失点を喫した20日の川崎戦は同7分に先制を許すなど序盤に失点が続いていたこともあり、左サイドにルキアンを配置し、山岸、フアンマを2トップに置く攻撃的布陣で臨んだ。

右サイドでフアンマがチャンスをつくり、ルキアン、前と立て続けにシュートを放つ場面もあったが、相手GK東口の好守に阻まれるなど守備を固める相手ゴールは割れない。「前線のパワーを使った前半に点を取りたかったのが本音」。前がつぶやいた。

クラブ初タイトルが懸かるルヴァン・カップ準決勝のホーム&アウェー、天皇杯準々決勝も含め、約1カ月で8試合を消化する過密日程の初戦。クラブの命運を握る「8番勝負」は痛恨の黒星スタートとなった。「私の采配ミス」と選手をかばった長谷部監督は「逃げることなく、ぶれることなく、後退することなく前に進んでいきたい」と誓う。中2日で迎えるホーム名古屋戦に向けて切り替える。

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