G大阪が2戦連発パトリックの90+4分弾で大きな連勝! 福岡撃破で13位に【明治安田J1第24節】
明治安田生命J1リーグ第24節延期分の1試合が31日にベスト電器スタジアムで行われ、アウェイのガンバ大阪が1‐0でアビスパ福岡を下した。
福岡側の新型コロナウイルス陽性者続出で延期され、このミッドウィークに代替開催された一戦は勝ち点3で迎える残留争いの直接対決に。一刻も早く下を気にする状況から抜け出したい両クラブにとって、譲れない一戦となった。
直近5試合で勝利から遠ざかる12位の福岡は出場停止の宮が欠場したが、ドウグラス・グローリが復帰。一方、約2カ月ぶりの白星で8試合未勝利の長いトンネルを抜けた16位のG大阪は出場停止のダワンに代わり、奥野が先発した。
声出し応援可とあって、スタジアムも活気づくなかでの一戦は福岡が前からのプレッシャーとシンプルに前線を使った攻めで押し気味に進めるが、G大阪守備陣も無失点を記録した前節の成功体験も生かして危ない場面を作らせない。
睨み合いの戦況が続くなか、28分にフアンマ・デルガドがクォン・ギョンウォンを抜き去っての右サイド突破で福岡にチャンス。ボックス中央の山岸を挟み、ルキアンと前が立て続けにシュートを放つが、ネットを揺らすに至らない。
ひやりとした場面だったが、GK東口の好ブロックもあって何とか凌いだG大阪は徐々に自分たちの時間を増やしていく。だが、敵陣にボールを容易に運ぶ攻撃陣は最後の崩しで福岡のディフェンスに引っかかり、チャンスを作れない。
後半の入りも福岡ペースになるが、G大阪は56分に敵陣右サイド深くでボールを残した高尾のパスからボックス右の鈴木に決定機。完全にフリーの状況から右足ダイレクトでインパクトしていったが、大きく枠の上に外してしまう。
難を逃れた福岡は58分にフアンマ・デルガド、60分に山岸と立て続けにヘディングシュートも精度がいまひとつ。G大阪も73分に鈴木のフリックからパトリックが裏に抜け出す絶好機を作るが、ドウグラス・グローリのカバーに遭う。
徐々に両軍ベンチも交代で打開しようとする動きが活発化なか、攻撃的なカードを切っても迫力を出せずにいたG大阪だが、終盤に入っても守備陣が最後のところで集中を切らさずに奮闘。すると、最後の最後に交代が見事にハマる。
引き分けもやむなしの様相を呈すなか、途中出場の山本を起点にカウンターに転じた90+4分、左サイドからウェリントン・シウバがゴール前に折り返すと、パトリックが左足ワンタッチで2試合連発。G大阪が土壇場で勝ち越した。
粘りの戦いから前回敗戦のリベンジにも成功したG大阪はこれで今季2度目の連勝で、暫定ながら順位も16位から13位に浮上。6試合勝ちなしの福岡はG大阪に勝ち点28で並ばれ、より残留争いに巻き込まれる結果となっている。
アビスパ福岡 0-1 ガンバ大阪
【G大阪】
パトリック(後45+4)