苦しむG大阪が鈴木武蔵の弾丸ミドルなどで2カ月ぶりの白星! 対名古屋2戦2勝【明治安田J1第27節】
明治安田生命J1リーグ第27節の1試合が27日に豊田スタジアムで行われ、アウェイのガンバ大阪が2-0で名古屋グランパスを下した。
直近4試合を2勝2分けで切り抜け、暫定10位につける名古屋は今夏に復帰してから存在感を示す永井ら前節と同じ先発メンバーに。一方、監督交代後初戦の前節も今季最多5失点の大敗で敗れ、暫定ながら自動降格圏の17位に沈み続けるG大阪はクォン・ギョンウォン、黒川、ダワンをスタートから送り出した。
安定した戦いに繋がっている直近3試合で無傷の守りも打ち出して、試合を優位に進めたい名古屋だったが、今節もレアンドロ・ペレイラ、パトリックの2トップでスタートしたG大阪が早々に崩す。
3分、バイタルエリア右のファン・アラーノがこぼれ球を回収すると、相手DFを惹きつけながら背後にスルーパス。ボックス右で完全にフリーのパトリックが右足でネットを揺らしていった。
パトリックの実に第6節以来となる2ゴール目で先取したG大阪はペースを掴むなか、12分にレアンドロ・ペレイラがネットを揺らすが、直前のオフサイドを取られてしまい、幻のゴールとなる。
胸を撫で下ろした名古屋は相手が自陣にブロックを作っての戦いを色濃くし始めたことで、ボールを持って押し返す。だが、崩しの形までは持っていけず、チャンスも乏しい展開を強いられる。
後半の入りもG大阪が上々の滑り出しを切り、劣勢が続く名古屋は53分までにレオ・シルバ、重廣を下げて仙頭、内田を投入。交代で攻撃陣の奮起を促すが、G大阪の守備陣が反撃を許さない。
すると、61分に右CKからボックス中央のレアンドロ・ペレイラが右足フィニッシュをゴール左隅に。だが、ゴール前にいた高尾のわずかな反応でオフサイドとされ、再び取り消されてしまう。
またも判定を味方につけた名古屋だが、64分にマテウス・カストロが負傷交代。その交代でレオナルドを送り込むと、84分にも永木と宮原を投入するが、一向に相手の守りを攻略できない。
2度のオフサイド判定もあったG大阪だが、堅い守りで下向かずの戦いを続けると、72分から出場した鈴木が87分にGK東口のロングキックを収め、移籍後初得点の右足弾丸ミドルで勝負を決めた。
6月末のサンフレッチェ広島戦から勝利から遠ざかる状況だったG大阪だが、松田体制としても初勝利となる8試合ぶりの白星で暫定16位に。名古屋相手にはシーズンダブルとなっている。
名古屋グランパス 0-2 ガンバ大阪
【G大阪】
パトリック(前3)
鈴木武蔵(後42)