「ケイトは並外れている」 《5戦3ゴール3アシスト》と止まらぬ中村敬斗に覚醒の時がきた

開幕5試合で無敗を維持

オーストリア国内リーグといえば、やはりザルツブルクの印象が強いだろう。近年もFW南野拓実アーリング・ハーランドパトソン・ダカなど次々とタレントを5大リーグへ送り出しており、近年はチャンピオンズリーグでも結果を残すようになってきた。育成と結果の両方で成功を収めているクラブだ。

オーストリア国内リーグでは9連覇中で、今季は10連覇がかかる。優勝候補筆頭となるのだろうが、そのザルツブルクに懸命に食らいつくクラブがある。

FW中村敬斗の所属するLASKリンツだ。まだオーストリアリーグは開幕から5試合を消化したのみだが、現段階ではリンツが勝ち点13を確保して首位に立っている。ここまで4勝1分と見事なスタートだ。

一方のザルツブルクはシュトゥルム戦を1-2で落としており、ここまで4勝1敗。勝ち点差は僅かに1点だが、現在はリンツに首位を譲っている状況だ。

リンツを前線から引っ張るのは、中村、そして新加入の20歳FWマリン・リュビチッチだ。開幕直後はリュビチッチがロケットスタートを切り、ここまで5試合で6ゴールを記録。クロアチアから出てきた才能が早くも注目を集めている。

中村も負けていない。中村は20日に行われたシュトゥルム戦に先発すると、見事に今季3ゴール目をゲット。チームの1-0勝利に大きく貢献している。

ここまでリンツは5試合で12ゴールを挙げているため、そのうちの9ゴールを中村とリュビチッチで挙げていることになる。2人の活躍はザルツブルク崩しに欠かせない。

オーストリア『Kronen Zeitung』によると、チームを指揮するディートマー・キューバウアーも中村について「ケイトは並外れた選手」と絶賛する。

中村はガンバ大阪で育った現在22歳のアタッカーで、オランダのトゥエンテなど早くから海外でプレイしてきた。ここ1、2年は消化不良だったところもあり、昨季も国内リーグでは6ゴール1アシストに留まった。

しかし今季は3ゴール3アシストと見事なスタートを切っており、22歳の年齢ならばオーストリアリーグからのステップアップも十分に狙える。南野、奥川雅也に続いてオーストリアから5大リーグを目指したいところだが、どこまで数字を伸ばせるか。リュビチッチとのコンビでザルツブルクを苦しめることができれば、それだけでも十分なインパクトとなるだろう。

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