G大阪の松田新監督が抱負「結果に捉われず、勝負にこだわれ」
サッカーJ1、G大阪の新指揮官となった松田浩監督(61)が19日、就任後初めてオンラインで報道陣の取材に応じ、「(最初は)コーチングスタッフに入って、こうなったのは残念だし、(契約解除となった)片野坂知宏前監督の気持ちを思えば、無念だろうと思う。自分が少しでも役に立てればという使命感はある。難しい決断だったが、何かしら役に立ちたい。とにかく、できることを全部する」と監督を引き受けた理由を話した。
チームは現在6試合勝利から遠ざかっており、勝ち点22(5勝7分け12敗)でJ2自動降格圏の17位に低迷している。今季残り10試合のタイミングでチーム再建を託された松田監督は「先発が変わる、システムが変わる、監督も変わった。変わるということはきっかけ。選手の気持ちが変わるよりどころになれば」と希望を話した上で「選手には勝負にはこだわってほしいが、結果には捉われないでほしい。結果に責任を取らないといけないのは監督だけ。『今』にこだわり、100%全力を尽くすことにはプレッシャーを感じてほしい」と訴えた。
過去に神戸や福岡を率いるなど指揮官として豊富な経験のある松田監督は守備戦術の構築に定評がある。「11人全員で連動して守り、11人全員でハードワークをシェアするような守備ができればと思う」と話した松田監督は、初陣となる20日の広島戦に向けては「相手はいい状態にいるチームだが、100%勝てる、100%負ける、というのはサッカーにはない。強度を保ってプレーすることが勝ち点3を取る上で一番のポイントになると思っている」と強調した。