G大阪、歴代最強外国籍選手5人(5)国内3冠の救世主
1993年のJリーグ開幕から今に至るまで、世界的なスター選手や素晴らしい素質を持った外国籍選手たちが活躍してきた。今回は、ガンバ大阪で活躍した外国籍選手を紹介する。
パトリック(ブラジル出身)
生年月日:1987年10月26日
在籍期間:2014年夏~17年夏、19年夏~現在
通算成績:131試合出場/36得点
2013年に来日して川崎フロンターレとヴァンフォーレ甲府で半年ずつプレーしたパトリック。1年限りでブラジルへ帰ったが、それからわずか半年後、前年にJ2優勝を果たしてJ1に昇格したG大阪に移籍。7月23日の清水エスパルス戦で初先発を飾ると、いきなり3試合連続ゴールをマークした。
サンフレッチェ広島とのヤマザキナビスコカップ決勝では2得点、モンテディオ山形との天皇杯決勝でも2点目のゴールをマークするなど、大一番での活躍が印象的だった。宇佐美貴史との2トップは抜群のコンビネーションを見せ、パトリックは加入からおよそ5カ月間で15ゴールをマーク。JリーグでG大阪は終盤に大逆転劇を演じ、史上2チーム目となる国内3冠を達成した。
15年は12ゴールを挙げたが、16年は控えに回る機会が増加。10月に右膝の大ケガを負い、長いリハビリを経て17年6月に契約満了になった。8月に広島に加入して19年に完全移籍へと切り替わったが出場機会が減少。7月にガンバ大阪に復帰して、同時期にドイツから復帰した宇佐美とも再会を果たした。
日本でのキャリアが足掛け10年目となったパトリックは日本語の習得に日々励み、日本国籍の取得も視野に入れているという。今季はここまで1ゴールに留まっているが、J1通算82得点は歴代28位、現役外国籍選手としては最多のゴール数となっている。