長谷部誠、浦和サポーターへの心残り吐露「挨拶もできずに出て行ってしまった」 日本遠征で古巣と対戦へ「本当に感慨深い」

11月来日予定のフランクフルトが浦和&G大阪と対戦へ、長谷部誠が浦和時代に言及

2008年に浦和レッズから旅立ち、欧州で16シーズン目を迎える元日本代表MF長谷部誠にとって、特別な2試合になるのは間違いないだろう。7月26日、昨シーズンのUEFAヨーロッパリーグ(EL)王者であり、ドイツ1部フランクフルトが、11月に来日し、浦和、ガンバ大阪の2クラブと親善試合を行うことが発表された。

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移籍を決めた08年には、「イタリアのチームからも(オファーが)あった気がします」と言う長谷部だが、「もう1つ、浦和に残るという選択肢もありました。ただ、自分の中で、(フェリックス・)マガト監督自身が欲しがっていると聞いたので。やっぱり、監督に欲しいと言ってもらえたこと、あとはドイツという国と自分の性格が合うかなという感覚で」と、ドイツに行くことを決めたという。

02年から所属していた浦和では、果敢にドリブルで仕掛けるなど、ゴールへ向かっていくプレーも多かった長谷部だが、「ドリブルは、最初の1、2か月で諦めた」と言い、「今では、ドリブラーの片鱗もまったくないですけど」と笑う。そして、「どちらかというと、全部ダイレクトでプレーしたい。ボールをもらった時、最初に考えるのはダイレクト」と、浦和時代と現在では、プレースタイルが大きく変わったことを認めた。

日本代表を引退してからは、埼玉スタジアムでプレーする機会もなくなった。しかし、今シーズン限りでの引退も報じられている長谷部に、再び埼玉スタジアムで、しかも浦和のファンの前でプレーする機会が訪れようとしている。ブンデスリーガ・ジャパンツアーと銘打たれた遠征で、長谷部の所属するフランクフルトが、浦和、G大阪と対戦することになったのだ。

長谷部が最後にプレーした07年のJリーグで、浦和はシーズン終盤まで首位を走っていたが、最後に大失速。ついには最終節で、すでに降格が決まっていた最下位の横浜FCに0-1と敗れ、確実視されていた優勝を鹿島アントラーズに譲った。それから約1か月後、長谷部は浦和を離れた。当時のことは、今も長谷部の中に強く残っているようだ。

「古巣である浦和レッズと1試合目に対戦しますが、僕自身、浦和レッズを出る時に、最後Jリーグ(のタイトル)を、大逆転で逃してしまった。横浜FC戦でカズさんにアシストされて、優勝を逃して。サポーターの方々に挨拶もできずに出て行ってしまった。浦和を出る時に『また大きくなって帰って来ます』というようなことを言ったけれど、月日が15年、16年と経ってしまった。それだけに浦和のサポーターの前でプレーするのは、自分としても、本当に特別なものだし、そういう機会があるのは、本当に感慨深いものがある」と、古巣との一戦に向けた思いを語った。

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