G大阪、前半2発で好調の広島を撃破! 連敗を「4」で止めて12位に浮上
明治安田生命J1リーグでは29日、第15節延期分のガンバ大阪vsサンフレッチェ広島が行われた。
新型コロナウイルスの影響で延期となり、直近のリーグ戦からG大阪は中2日、広島は中3日で迎えた一戦。4連敗中のG大阪は山見大登や石毛秀樹、小野瀬康介ら、対照的に4連勝中の広島はジュニオール・サントスや森島司、東俊希らを先発起用している。
試合の立ち上がり、後方から繋いで押し込んでいくことを目指す広島に対してG大阪は高い位置からのプレスを敢行して自由を与えず。より厳しい日程の中でも積極的な抜け出しなどを見せて先制の機会をうかがう。
危険なシーンを作られながらも前に重心をかけるG大阪の姿勢は36分に実を結ぶ。右サイドで幅をとった齊藤未月のクロスがGK大迫敬介に弾かれたところ、ボックス左でこぼれ球を拾った黒川圭介が左足で決め切った。
その3分後にもG大阪にチャンス。ボックス手前中央でボールを持った石毛がボックス内に縦パスを送ると広島DFに当たりながらもこぼれる。反応した坂本一彩が冷静にボールをコントロールして追加点を奪取した。18歳の坂本にとってはこれがJ1初ゴールとなっている。
2点ビハインドの広島はハーフタイム中にJ・サントスと野上結貴に代えてドウグラス・ヴィエイラとナッシム・ベン・カリファを投入。アタッカーの枚数を増やしながら前線にターゲットを配置する。対するG大阪も51分という早いタイミングで山見に代えて倉田秋を起用した。
その後も広島は思うようにチャンスを作ることができない。G大阪が徹底したチェックにより主導権を握らせず、反対に素早い攻撃を繰り出していく。61分にはさらに2枚を変更し、黒川と石毛に代えて藤春廣輝と高尾瑠を送り出す。
徐々に盛り返していく広島だったが、交代枠を使い切った終盤にD・ヴィエイラが負傷した様子でプレー続行不可能の判断となるアクシデントもあり、得点を奪うには至らず。G大阪がリードを保ったまま試合を終え、連敗を「4」で止めてJ2とのプレーオフ圏だった16位から12位に浮上している。
一方の広島は連勝が「4」で止まり、7試合ぶりの敗戦。勝ち点を「30」から上積むことができず、上位3クラブに肉薄することはできていない。
■試合結果
ガンバ大阪 2-0 サンフレッチェ広島
■得点者
G大阪:黒川圭介(36分)、坂本一彩(39分)
広島:なし