大阪ダービーで「仲間割れ」 ガンバは子どもたちに何を見せるか

大阪が拠点のガンバ大阪とセレッソ大阪が誇りをかけて戦うのが「大阪ダービー」だ。

サポーターがトラブルになることも多く、ヨドコウ桜スタジアムでの5月21日の試合前には自制を求める声明を両クラブが出した。

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しかし試合当日、火花を散らしたのはガ大阪の選手同士だった。

1―2の後半42分、DF昌子源が自陣深くでスローインをしようとした。

だが、周囲に味方が少なく、球をたたきつけた。攻撃陣を含め、味方の戻りが遅いことに憤ったようだ。

これに対し、FWレアンドロペレイラも激高し、昌子に詰め寄った。

ポジショニングについての考え方が異なったのだろう。2人の衝突は、けんかに見えた。

このいざこざで残り少ない時間を1分余り浪費したうえ、追加点まで奪われて敗れた。

片野坂知宏監督は「意見の食い違いや要求のし合いはゲーム中にあること。ただ、あんな風にピッチでやるのは」と嘆いた。

試合後にはガ大阪の一部のサポーターが物を投げたり、味方選手らに罵声を浴びせたりした。

このサポーターらはクラブから無期限の入場禁止処分を受け、昌子とレアンドロペレイラは試合翌日、チームメートに謝罪したという。

共通するのは、高圧的な言動で相手に変容を迫ったという点だ。建設的な議論は相手の言葉を聞く姿勢なしには生まれない。

スタジアムには子どもたちがたくさんやって来る。

同じ目標に向かう大人たちが、どんな風に協力するのか。

これからはお手本を見せて欲しい。

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