G大阪、大阪ダービーで3失点完敗 ピッチ上で〝仲間割れ〟に指揮官「相手の思うつぼ」
明治安田J1第14節第1日(21日、C大阪3-1G大阪、ヨドコウ)「明治安田生命Jリーグ」で、G大阪はC大阪に1-3で逆転負けを喫し、大阪ダービーはリーグ戦6試合勝利なしとなった。終盤にはDF昌子源(29)とFWレアンドロペレイラ(30)が味方同士で激しく口論。試合後はゴール裏のサポーターが選手に詰め寄る場面もあり、後味の悪い試合となった。
ダービーで屈辱的な敗戦になった。1-2の後半終了間際、スローインで試合を始めようとしたDF昌子が味方に大声を出すと、これにFWレアンドロペレイラが激高し、口論になった。チームメートや主審になだめられたが、騒動は数十秒続き、リードするC大阪のサポーターからは突然の相手の〝仲間割れ〟に拍手が起こった。
熱量の高いダービーマッチで味方に怒りをぶつけていては、勝負にならない。試合は再開したが、チームはさらに失点した。試合後、片野坂監督はロッカールームで「ピッチでやるのは相手の思うつぼ。言い合ってもなにも解決しない」と諭したことを明かした。
昌子は一連の状況について、攻守の切り替えが遅い味方に対して声を出したもので、レアンドロペレイラ個人に怒ったわけではないと強調。「ピッチで起きたこと。終わってからも何か言うほど子供じゃない」と語った。試合後はゴール裏のサポーターが選手に詰め寄る場面もあり、それを最前列で受け止めた昌子は「勝ちたいのは同じ。真摯(しんし)に受け止め、次の試合で喜べるようにしたい」と誓った。
リーグ戦を連勝で迎えたが、ダービーには結果でも内容でも完敗。リーグ戦の大阪ダービーでは昨季から2連敗で、2019年から6戦勝ちなしとなった。この日は先制こそしたが、シュートはわずか2本。新型コロナウイルス感染の影響で複数人が試合に出られない状況が続き、台所事情も苦しい。中3日で迎える25日の広島戦(パナスタ)では、チーム一丸となって活路を見いだしたい。