直前に陽性者続出…スクランブルのG大阪、ユース含めた「総合力」で勝ち点3奪取!
[5.14 J1第13節 柏 0-1 G大阪 三協F柏]
5月8日に行われた前節では、ヴィッセル神戸を2-0で下し、6試合ぶりの白星を飾ったガンバ大阪。敵地での柏レイソル戦を控えた今週、チームはトラブルに見舞われた。
トップチームの選手・スタッフから、10日に4名、12日に3名が新型コロナウイルス感染症の陽性診断となったことを発表。そんな緊急事態下にあって、敵地から勝ち点3を持ち帰ることに成功した片野坂知宏監督は、試合後の会見で選手たちを讃えた。
「コロナの陽性者が数人出まして、怪我人も出ている中、なんとかレイソル戦に向けて選手も切り替えて準備をしてくれました。この難しい状況の中で、選手が気持ちを奮い立たせて最後まで走ってくれましたし、戦ってくれました。選手のおかげだと感じています」
メンバー表に目を移すと、G大阪ユース所属のFW南野遥海とDF桒原陸人がベンチに入り。キャプテンマークを巻いたDF昌子源は、「何もおそれず思い切りやれ」と後輩たちの背中を押したと言う。
U-17日本代表にも選出される南野は、MFダワンのゴールでリードした後の、後半29分にピッチに投入され、18歳と1日でJリーグデビューを飾った。「彼のよさはアグレッシブな姿勢なので、よくやってくれたと思います」と起用した片野坂監督は、G大阪ユースのエースをねぎらった。
また、メンバーを送り出してくれたユースチームにも感謝を語る指揮官は、「チームの総合力として、勝ち点3をとれたと思います」と胸を張る。「ルヴァン杯は予選敗退になっていますけど、強い鹿島さん相手にいいゲームができるように準備したいと思います」。ホームで開催される18日のルヴァン杯・鹿島戦を見据えた。