湘南が山口監督の誕生日に今季初勝利! 山本脩斗の劇的ヘッドでG大阪を下す【明治安田J1第9節】
明治安田生命J1リーグ第9節、ガンバ大阪vs湘南ベルマーレが17日にパナソニックスタジアム吹田で行われ、1-0でアウェイの湘南が勝利。今季初白星を手にした。
【動画】サポーターへの挨拶に向かう山本脩斗と祝福するチームメイト
直近のYBCルヴァンカップでの勝利を追い風にしたい両チーム。G大阪は契約上出場ができない斎藤に代わり、ダワンの相方に山本を起用。カップ戦でクリーンシートに貢献のクォン・ギョンウォンがJ1初出場を飾り、3バックの左に入った。
一方の湘南も守護神GK谷が契約の関係で出場できず、GK富居がゴールマウスを守る。こちらもルヴァンカップで結果を残し続ける池田が今季初先発に抜擢された。
また、この日で44歳の誕生日を迎えた湘南・山口監督と明日が51歳の誕生日となるG大阪・片野坂監督。どちらの指揮官にバースデープレゼントを届けられるかにも注目が集まった。
序盤は互いにゴール前でのシーンを作ったが、より怖さがあったのはG大阪か。ビルドアップを阻まれたならばパトリックの高さや山見の裏抜けでかわし、深い位置を取ったならばクロスや後方からダワンの中距離砲と、フィニッシュまでの道筋を具現化した。
湘南は早々に高橋が左のふくらはぎを痛めて畑と交代。G大阪のビルドアップには制限をかけたものの、長いボールで押し込まれた後に挽回の機会を作ることに難を示した。その中でも30分に町野がボックス右手前から右足の強烈な一撃を放ち、4分後にはタリクのミドルと、数は少ないながらもフィニッシュシーンを創出する。
互いに無得点で迎えた後半の頭にはG大阪がセットプレーからクォン・ギョンウォン。空中戦での強さを見せる。
後半立ち上がりの失点が続いていた湘南は魔の時間帯をしのぎ切ると、山田、大橋の投入で一気に流れを引き寄せる。瀬川のスルーパスから町野、石原のクロスに杉岡、さらには70分には山本脩斗のクロスから町野のヘッドと立て続けにゴールを脅かした。だが、大橋のシュートもディフレクトとして右ポストを叩くなど、攻めても攻めてもゴールだけが遠い。
G大阪は交代枠を使い切った状況でダワンが負傷。”数的優位”となった湘南はさらに攻勢を強めると、ゴールレスも見え始めた90分にようやくこじ開ける。石原の右からのクロスは、大橋の頭を越え、その背後から顔を出した山本脩斗が頭で合わせた。殊勲の山本脩斗はシュートの際に三浦と接触し、頭部を強打。しばらくピッチにうずくまり、担架で運び出される際にはサポーターからは大きな拍手が送られた。
湘南は残り時間も球際に激しくアプローチし、虎の子の1点を守り切って今季初勝利。長かったトンネルからついに抜け出した。
ガンバ大阪 0-1 湘南ベルマーレ
【湘南】
山本脩斗(後45)