【G大阪】ホーム初勝利も片野坂監督は険しい表情「喜びが半減した」終盤ミスから失点
<明治安田生命J1:G大阪3-1名古屋>◇第6節◇2日◇パナソニックスタジアム吹田
3発快勝で今季のホーム初勝利を挙げたガンバ大阪だが、大きな課題もあった。
「喜びが半減した」 片野坂知宏監督(50)が指摘したのは、3点をリードした後半38分の場面だ。
この日がJ1デビューとなった30歳のGK一森純からのビルドアップの際、ゴール左のDF昌子源から中央のMFチュ・セジョンへパスが出た。
余裕を持ってボールを受けたかに見えたチュだったが、右足のトラップでボールが浮いた。後ろ向きのまま名古屋MF仙頭啓矢に詰められて危険な位置でボールを失うと、そのままゴールを決められた。
「クリーンシートで終わりたかった。失点の場面もつなぐのか、蹴るのか。それとも、しっかりラインを上げてから蹴るのか。その辺が中途半端になってしまった。本当にもったいない失点をまた繰り返してしまっている」
同監督は険しい表情で、そう振り返った。
まだチームは成長段階。
9位に浮上したとはいえ、首位川崎Fとは勝ち点8差、ACL圏内の3位鹿島とは同7差。
今後、上位争いを繰り広げるには、プレーの精度にこだわる必要がある。
「3-0で勝っている中で少し選手の中に余裕もあったかもしれないが、ああいう終わり方は…。しっかりゼロで終えるということが、今のガンバには必要」
油断が招いた失点。
片野坂監督はそれを見逃さなかった。