日本代表、ベトナム代表戦スタメン案全選手紹介。久保、三笘、旗手らにチャンスを!

日本代表は29日、FIFAワールドカップカタール2022アジア最終予選でベトナム代表と対戦する。先日行われたオーストラリア代表戦では2-0で勝利。1試合を残してのカタールW杯出場を決めた。よって、今回は消化試合となるが、果たして森保一監督はどのようなメンバーで臨むのか。ベトナム代表戦のスタメン案を紹介する。

【画像】日本代表、ベトナム戦スタメン案のフォーメーションはこちら!

GK:谷晃生(湘南ベルマーレ)

生年月日:2000年11月22日

日本代表通算成績:0試合0失点

谷晃生はガンバ大阪からの期限付きという形で加入した湘南ベルマーレで大きく成長。昨夏の東京五輪(東京オリンピック)では大迫敬介、鈴木彩艶を抑え正守護神として全試合に出場し、U-24日本代表のベスト4入りに貢献した。その活躍が森保一監督に評価され、昨年8月にA代表初招集。そこからコンスタントにメンバー入りを果たしている。

ここまでA代表での出場はないものの、消化試合となるベトナム代表戦では権田修一やシュミット・ダニエルらを抑えて出番が回ってくる可能性は十分にあるとみていいだろう。若く、将来性のある谷に1試合でも経験を積ませることは日本代表のこれからを考えても決して無意味なことではないので、ぜひピッチに立つ姿を見てみたいものだ。

RSB:山根視来(川崎フロンターレ)

生年月日:1993年12月22日

日本代表通算成績:7試合1得点

湘南ベルマーレから移籍した川崎フロンターレで不動の存在となり、日本を代表するDFへと成長。今や、森保ジャパンにおける“右サイドバックの2番手”という地位を確立したと言っていいだろう。最大の武器は非凡なドリブル、パス、クロスを駆使し、最終ラインから違いを作り出せること。その攻撃センスは代表不動の右SB酒井宏樹にも決して劣っていない。

24日のオーストラリア代表戦では不在の酒井に代わりスタメン出場。すると試合終盤、守田英正との連係から右サイドを崩し、最後は三笘薫の決勝ゴールをお膳立てするなど、2-0勝利に大きく貢献することになった。迎えるベトナム代表戦でも、山根視来の起用を推したい。攻める時間が多くなるはずなので、同選手の攻撃センスはより活きるはずだ。

CB:吉田麻也(サンプドリア/イタリア)

生年月日:1988年8月24日

日本代表通算成績:114試合11得点

前回シリーズは怪我のため不在となったが、今シリーズで復帰。24日に行われたオーストラリア代表戦でキャプテンマークを巻き先発出場を果たした。パスミスが散見されたり、軽い対応もあったりと本調子とは言い難かったものの、随所でさすがの守備対応を披露。結果、オーストラリア代表に1点も与えず、日本代表を7大会連続のワールドカップ出場に導いた。

シャルケの板倉滉がすでにチームを離脱。さらに、名古屋グランパスの中谷進之介が27日の練習でチーム本隊から離れホテル調整を行ったよう。そのため、29日のベトナム代表戦は消化試合となるものの、再び吉田麻也の力が必要になってきそうだ。リーダーとして最後までチームをまとめ上げ、ホームサポーターに改めてカタール行きの報告をしてほしいところである。

CB:谷口彰悟(川崎フロンターレ)

生年月日:1991年7月15日

日本代表通算成績:7試合0得点

J1王者・川崎フロンターレを後方から支える守備職人であり、森保ジャパンにはコンスタントに名を連ねている。吉田麻也と冨安健洋の絶対的コンビが不在となった前回シリーズでは中国代表戦、サウジアラビア代表戦ともに先発出場を果たし、板倉滉と共に2試合クリーンシートを達成。ビルドアップ時にも存在感を示したなど、評価を高めた。

ワールドカップ出場が懸かった大一番のオーストラリア代表戦では板倉・吉田に先発の座を譲り、残念ながらピッチに立つことはできなかった。しかし、板倉が不在となるベトナム代表戦ではかなり高い確率で出番を得ることができるだろう。W杯メンバー入りに向け、前回シリーズ2試合のような好パフォーマンスを示してほしいところである。

LSB:中山雄太(ズヴォレ/オランダ)

生年月日:1997年2月16日

日本代表通算成績:12試合0得点

東京五輪(東京オリンピック)前は批判を浴びることも多かった中山雄太だが、本大会ではその雑音をかき消すほどのパフォーマンスを披露。左サイドバックとして全試合に出場し、ディエゴ・ライネスやフロリアン・トバンといった実力者と互角以上に渡り合った。その活躍は森保一監督の眼にもしっかりと映っており、今やフル代表の常連メンバーの一人となっている。

中山はここまでFIFAワールドカップカタール2022アジア最終予選で7試合に出場しているが、そのすべてが途中出場となっているなど、長友佑都の牙城を崩すほどのアピール機会が与えられていない。だからこそ、ベトナム代表戦ではスタートからのプレーがみたいところである。堅実な守備だけでなく、攻撃面でも輝けるかが今後のスタメン奪取へのカギとなるだろう。

DMF:守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)

生年月日:1995年5月10日

日本代表通算成績:15試合2得点

今や森保ジャパンにおいて不可欠な存在と言ってもいいだろう。24日に行われたオーストラリア代表戦でも先発出場を果たした守田英正は、攻守において質の高いプレーを連発。終盤には川崎フロンターレ時代のチームメイトである山根視来と共に相手守備陣を攻略し、三笘薫の決勝ゴールを演出している。影のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)と言っても不思議ではなかった。

東京五輪(東京オリンピック)含め、森保ジャパンでフル稼働を続けていた遠藤航がコンディション調整のためチームから離脱した。そのためベトナム代表戦では、バランス感覚やパス捌き等、MFに必要なスキルを高いレベルで備える守田をアンカーで起用するのも一案と言えるかもしれない。同選手がここでハイパフォーマンスを示せれば、森保ジャパンの可能性はさらに広がるだろう。

CMF:原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)

生年月日:1991年5月9日

日本代表通算成績:69試合11得点

ロシアワールドカップでレギュラーとしてベスト16入りに貢献した原口元気だが、現在の日本代表において序列は決して高くない。4-3-3というベースフォーメーションの中で左ウイングのファーストチョイスは南野拓実となっていて、インサイドハーフでは田中碧と守田英正が確固たる居場所を築いている。最後にスタメン出場を飾ったのは、昨年6月まで遡らなければならない。

しかし、消化試合となるベトナム代表戦は原口にとってアピールチャンスと言えるだろう。代表では主にサイドで起用されてきたが、今回は所属するウニオン・ベルリンで務めているインサイドハーフでのプレーを長くみたいところ。縦への推進力や豊富な運動量を駆使したハードワークに期待できる。原口の出来次第では、中盤の層にさらに厚みが増すはずだ。

CMF:旗手怜央(セルティック/スコットランド)

生年月日:1997年11月21日

日本代表通算成績:0試合0得点

順天堂大学卒業後に加入した川崎フロンターレで大きく成長し、2021シーズンはJリーグベストイレブンに選出されるほどの存在感を示した。その活躍が評価され、今冬にはセルティックへ移籍。初の海外挑戦にもかかわらず、加入から間もなくして結果を残すなど、自身の価値を高め続けている。そんな旗手怜央は、ベトナム代表戦でぜひ見てみたい選手の一人である。

様々なポジションを高質に務められるのが旗手のストロングポイントだが、ベトナム代表戦ではセルティックでも担うインサイドハーフでの起用を推したい。力強いドリブルや豊富なアクションはもちろん、もし相手が引いてくるようであれば、旗手の強烈なミドルは大きな脅威になるはず。代表デビューへの期待感は限りなく大きい。

RWG:久保建英(マジョルカ/スペイン)

生年月日:2001年6月4日

日本代表通算成績:14試合0得点

久保建英は現在、FIFAワールドカップカタール2022アジア最終予選で2試合連続ベンチに終わっている。同じ右ウイングのライバルである伊東純也が攻守においてハイパフォーマンスを発揮しているため、なかなかその壁を乗り越えられずにいるのだ。しかし、消化試合となるベトナム代表戦は、そんな久保にとって大きなチャンスと言えるだろう。

爆発的なスピードで縦に抜ける伊東とは違い、久保は足元のテクニックを駆使したカットインからのスルーパスやシュートで違いを作り出せる。ゴール前に人数を集めてくるであろうベトナム代表の守備をこじ開けるには、同選手のそうした個人技はキーになるだろう。ぜひ長い時間ピッチに立ち、ゴールやアシストという目に見える結果を出してほしいところだ。

CF:上田綺世(鹿島アントラーズ)

生年月日:1998年8月28日

日本代表通算成績:7試合0得点0アシスト

今季、鹿島アントラーズで良いスタートを切った上田綺世は、24日に行われたオーストラリア代表戦で浅野拓磨に代わり途中出場。プレータイムは限られたものの、振りの速いシュートからGKマシュー・ライアンを脅かしたり、鋭いボール奪取もみせるなど存在感を示した。迎えるベトナム代表戦では、スタートからの起用を推薦したいところである。

大迫勇也のようなポストプレーはあまり持ち味としていないが、動き出しやポジショニングのセンスは抜群で、水準以上のスピードも兼備。そして何よりシュートパターンが豊富と、ストライカーとしてのスキルは日本でも屈指のものがある。右ウイングに推薦している久保建英らとの連係も非常に楽しみで、この一戦をキッカケに新たなホットライン開通もあるかもしれない。

LWG:三笘薫(ユニオン・サン=ジロワーズ/ベルギー)

生年月日:1997年5月20日

日本代表通算成績:2試合2得点

24日は、日本中が「三笘薫」に沸いた。敵地でのオーストラリア代表戦、三笘は84分にピッチに立つと、そのわずか5分後に山根視来からのクロスを押し込み先制点を奪取。そしてアディショナルタイムには、左サイドから圧巻のドリブルで相手守備陣を切り裂き、単独で2点目を奪ってしまった。この活躍により、日本代表は7大会連続となるワールドカップ出場を掴んでいる。

迎えるベトナム代表戦では、ぜひ三笘のプレーをスタートから見たいところである。オーストラリア代表戦の2点目で見せたようなキレキレのドリブルは、ベトナム代表のDF陣にとっても大きな脅威となるだろう。また、インサイドハーフでの先発起用を推す旗手怜央や右ウイングでの起用を推す久保建英らとの連係にも期待したい。

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