【G大阪】OBプロタソフ氏から母国ウクライナの現状報告「兄弟国のロシアが今では憎い敵国」
ガンバ大阪は14日、94、95年にFWとして在籍したOBのオレグ・プロタソフ氏(58)からのメッセージをクラブの公式ホームページに公開した。
現在はウクライナ・サッカー協会第1副会長を務める同氏から、母国の現状をファンやサポーターに報告してほしいという依頼があったという。
以下はプロタソフ氏のコメント。
「G大阪のすべてのファン・サポーターの皆様にごあいさつ申し上げます。いつも日本で過ごした2年間を温かい気持ちで思い出しています。今、私の国ウクライナは大変厳しい時を迎えています。兄弟国のロシアが今では憎い敵国となり、私の国をロシア軍が攻撃をはじめ、町を爆撃し、民間人(子どもや女性、老人など)も多数亡くなっています。私は開戦直後はキエフ郊外のまさに攻撃の中心地にいましたが、リビウに避難することが出来ました。ここは、今のところ落ち着いています。ただ、いつまでかは分かりません。ウクライナを愛する勇敢な国民を信じています。そして、私たちの国に平和と安らかな日々が、サッカーが日常で戻ってくることを願っています」
◆オレグ・プロタソフ 1964年2月4日、ウクライナ出身。ソ連代表として86、90年W杯出場。ソ連崩壊後はウクライナ代表で活動。G大阪では94、95年の2年間プレーし、Jリーグ通算55試合24得点。引退後はギリシャやルーマニアなど欧州各国のクラブで監督を歴任。186センチ、77キロ。