ヤット遠藤と初対戦も ガンバ大阪無念ドロー

(J1第4節、磐田1-1G大阪、12日、ヤマハスタジアム)

「明治安田生命Jリーグ」で、G大阪は終了間際にFWレアンドロペレイラ(30)が得点し、1-1で磐田と引き分け。今季から磐田に完全移籍した元日本代表MF遠藤保仁(42)との初対戦で勝利できなかった。

G大阪にとって多くの意味が乗った一戦は、辛くも勝ち点1をつかむ結果になった。

「内容的には勝利が欲しかった。前半の立ち上がりが少し苦しかった」

片野坂監督は無念そうに振り返った。殊勲の同点弾はFWレアンドロペレイラ。後半27分から途中出場し、43分に右クロスを頭で合わせた。状態の悪かった点取り屋が結果を残し、アウェーに足を運んだサポーターの前でハイタッチして喜んだ。

2001年から20年途中の期限付き移籍まで在籍したMF遠藤との初対戦が実現した。試合前は選手が次々とあいさつに向かい、談笑。ピッチでは余韻にひたる間もなく、前半15分に遠藤が縦パスを通してチャンスメーク。その後のパス交換から同じく元G大阪のFW大森に先制点を許した。

対面のMF倉田は「やっぱりうまい。独特な間合いでボールを持たれる。久々の感覚でした」と振り返った。調子の上がらない序盤の隙を遠藤に突かれたが、その後は指揮官の必死の指示で攻守の切り替えを修正し、後半につなげた。

ベンチには右アキレス腱断裂で長期離脱となったFW宇佐美のユニホームを掲出。指揮官は試合前に「貴史のためにも全員で奮起しよう」と伝えた。川崎戦でミスから失点したGK石川に向けては、サポーターが奮起の横断幕を掲げて後押し。勝ちたい理由はいくつもあったが、磐田を崩しきることはできなかった。

「勝ち点を取れたのは大きいが、全然満足していない。失点するまで強度が全く足りなかった」 主将の倉田も悔しさを口にした。試合序盤の戦いという反省を生かし、次こそ勝利を狙う。

◆前半15分に古巣G大阪から今季初ゴールを挙げた磐田MF大森「いい形でボールが来た。相手の守備があまり来ていなかったので流し込むだけだった」

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