きょう12日アウェー磐田戦のG大阪・片野坂監督が厳命 アキレス腱断裂のエース宇佐美に贈る白星を!
エースのために奮起せよ―。G大阪の片野坂知宏監督(50)が、きょう12日のリーグ・磐田戦(ヤマハ)勝利を厳命した。
6日のリーグ・川崎F戦でFW宇佐美貴史が右アキレス腱断裂。翌日7日に手術を行った。「貴史はチームを引っ張ってきて、今季は副主将として責任を持ってプレーして、一番G大阪を勝たせたい気持ちが強かった。その選手が悔しいケガしている。貴史のためにも全員で奮起してやろう」。コロナ禍で宇佐美との面会はできていないものの、指揮官は残された選手たちに熱く訴えかけたという。
全治は未定ながら一般的には6カ月前後は要する負傷。今季終盤には戦列復帰する可能性もある。「貴史のためにも今度の試合は良いゲームして勝って、復帰時には良い位置(順位)で戦っていることが大事」。エースの復帰を信じ、それまで白星を積み重ねていくことを誓った。
ヤマハスタジアムでのリーグ・磐田戦は、11年シーズンを最後に4試合勝ち星なし(2分け2敗)。さらに相手には現役時代にG大阪でともにプレーし、G大阪コーチ時代には指導した経験もあるMF遠藤保仁が所属する。「G大阪で長く貢献して素晴らしい成果をもたらしたレジェンド。今でも時間を与えると良いボールを出す。攻撃でもヤットが起点で絡んでいる」。遠藤を封じることが勝利への近道だと明かした。
川崎F戦では勝利目前にGK石川のミスから失点。エースの離脱と勝利を逃すダブルショックとなったが、チーム全体の気持ちは前に向いている。エースに贈る白星は譲れない。