G大阪・片野坂監督、繰り返した「貴史のためにも」 長期離脱の宇佐美へ勝利届ける
G大阪は11日、アウェー磐田戦(12日・ヤマハ)に向けた前日練習を行い、片野坂知宏監督がオンラインで取材に応じた。6日の川崎戦で後半途中に負傷交代したFW宇佐美が、右アキレス腱の断裂で長期離脱となり、チームには大きな衝撃が走った。指揮官は「(宇佐美)貴史は一番、ガンバを勝たせたいと思っていた選手。貴史のためにも、いいゲームをして勝って、(負傷から)帰ってくるときには、いい位置(順位)で我々が戦っていることが大事。貴史のためにも、全員で奮起してやろう」と、選手たちに話したことを明かした。
フィニッシャーとしても、組み立て役としても攻撃に絡んでいた宇佐美の不在が、チームに与える影響は大きい。一方で川崎戦では出番がなかったFWレアンドロ・ペレイラや、MFウェリントン・シウバ、18歳MF中村仁郎らも出場機会を待ちわびている。片野坂監督は「外国人だろうが、ベテランだろうが、若かろうが、僕はトレーニングでやっていることがすべてだと思っています。どれだけ集中して、走ってやってくれているかというところで、メンバー、戦い方含めて判断していきたい。僕がガンバの監督になった中では、そこはぶれずに。見極めてやることが競争になる」ときっぱり。実績より、トレーニングの中でアピールに成功した選手に、出場機会を与える考えをはっきりと示した。
また磐田戦では、今季完全移籍となった磐田の元日本代表MF遠藤保仁と対戦する。かつてG大阪コーチとしてともに戦った経験もある指揮官は「ヤット(遠藤)は、ガンバで長くチームに貢献し、素晴らしい成果をもたらしてくれたレジェンド。今はジュビロで中心となって、チームを引っ張っている。ヤットのスタイルは継続されているし、特徴を生かしている」と警戒心を強めた。ショックから立ち直るためにも勝利がが必要な磐田戦。熟練の司令塔を封じ、アウェーから勝ち点3を持ち帰るつもりだ。



