【J1川崎】敗戦終了寸前、小林悠の抜け目なさ…相手GKの後方からボール奪い同点弾演出
◇6日 サッカー・J1第3節 G大阪2―2川崎(パナソニックスタジアム吹田)
敗色濃厚だった王者川崎が土壇場で追い付き、辛うじて引き分けに持ち込んだ。
後半50分の同点劇を呼び込んだのは34歳のベテラン、小林悠の抜け目なさだった。ボールを持った相手GKに後方から忍び寄り、GKがボールを転がした瞬間にダッシュしてかっさらった。小林からのパスをレアンドロダミアン(32)が右足で押し込んで2-2。今季2点目を決めた昨季のリーグ最優秀選手は千金ゴールを喜んだ後、痛恨のミスを犯した相手GKを慰めた。
レアンドロダミアンは「最低でも追い付くというところができたのはチームにとってよかった」と安堵(あんど)の表情をのぞかせたが、その一方で鬼木達監督(47)は「敗戦のゲームだと思う。勝ち点1を拾わせてもらったというところだけ」と首位転落に悔しそうだった。