【データが語る】J1退場者22戦で10人 1試合平均0・45枚に激増 今季判定基準のテーマは?

<明治安田生命J1:京都1-4磐田>◇第3節◇5日◇サンガS

京都GK上福元(かみふくもと)直人(32)が0-1の前半終了間際に、磐田の得点機会阻止で一発退場処分となった。1人少なくなったチームはその後も失点を重ねて1-4で敗れた。

これで今季J1のレッドカードは22試合で計10枚。昨季は380試合で31枚、1試合平均は0・08枚だったが、今季は0・45枚と異例の多さ。1チーム2選手の退場も2試合あった。

今季の判定基準には「選手生命を脅かすようなプレー」への厳しいジャッジがテーマにある。開幕直後ということで、選手の判定基準への適応不足という見方もあるが、この多さはあくまでJ1に限った現象。ルヴァン杯では今季1次リーグ14試合で退場者はなく、J2でもレッドカードは5日の第3節第1日終了時点で1枚も出ていない。

今季J1の10人の退場理由は、警告2回が4人、得点機会阻止が3人、乱暴な行為が3人。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)での確認もあって妥当とも言える判定が多い。

偶然が重なっただけかもしれないが、退場者を出したチームは当然ながら0勝1分け7敗と未勝利。2月23日の神戸戦での浦和は、MF明本が乱暴な行為で退場した後に2-1から同点に追い付かれた。レッドカードはその試合だけでなく、次の試合も出場停止。チームの勝利のため、選手には激しくもフェアなプレーが求められる。

<今季J1の退場>

▽2月19日

パトリック(G大阪)1●3 乱暴な行為

大岩 一貴(湘 南)0●2 警告2回

扇原 貴宏(神 戸)0●2 得点機会阻止

▽2月23日

明本 考浩(浦 和)2△2 乱暴な行為

▽2月26日

山本 義道(磐 田)1●2 警告2回

Fゴンザレス(磐田)〃  乱暴な行為

岩尾  憲(浦 和)0●1 警告2回

▽2月27日

畠中槙之輔(横 浜)1●3 警告2回

岩田 智輝(横 浜)〃  得点機会阻止

▽3月5日

上福元直人(京 都)1●4 得点機会阻止

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