パトリックの退場 片野坂監督が言及「ああいうことも起こりえる」今後の活躍に期待
J1G大阪の片野坂知宏監督(50)が22日、ルヴァン杯・C大阪戦(23日・パナスタ)に向けてオンライン取材に応じ、開幕戦・鹿島戦(19日・パナスタ)で議論を巻き起こしているFWパトリック(34)の一発レッドでの退場について言及した。
鹿島戦に先発したパトリックは、1-2の前半38分に退場処分となった。鹿島FW鈴木優磨とこぼれ球を競り合った際に後方からスライディングタックルを受け、左脚を鈴木に抱えられて立ち上がることを妨害された。振りほどこうとした腕が鈴木に当たったと見なされ、荒木友輔主審はレッドカードを提示。早々に10人となったG大阪は1-3で敗れた。鈴木に対してはカードが出されなかったことも含め、試合後に判定について物議を醸している。
この判定について試合中にそこまで抗議しなかったことを問われた片野坂監督は次のように説明した。「レフェリーがジャッジしたことに対していくら言っても変わることはないので。その現象よりも次にどうしてやるか、次に目を向けて選手が迷わないようにする。選手が10人になっても、相手が1人少なくなってでも、どういう状況でもパワーを出していけるような準備をしていくことが大事。抗議したり言ったことで覆るのならいくらでも言いたいですけど。私自身の姿勢としては次に切り替えて、試合は進んでいるので次に向けての準備をするようにはしています」。問題の場面を振り返り、自身のスタンスを示した。
そして判定が議論となっていることについても言及した。「見方によったり、捉え方によったり、ガンバのファンサポーターの方であったり、鹿島のファンサポーターの方であったりで見解はいろいろあると思う。VARも入っている中で、ああいうことも起こりえることだなと思います。いくらそういうことを言っても、パトの退場というのは変わらないことなので」と話した。そして「パト自身も本当にすごく反省していて、選手にも、我々コーチングスタッフにも、そしてクラブにも謝罪して、ああいう迷惑をかけてしまったこと、ああいうことが起こってしまったことをすごく反省していました。きっと今後、彼がどれだけガンバに対して貢献してくれるかということを楽しみにしたいですし、またパトが活躍してほしいなという期待をしています」とパトリックへの思いを続けた。
パトリックはリーグ戦での次戦となる浦和戦(26日・埼玉)が出場停止となる。ルヴァン杯・C大阪戦の起用については「パトのメンタル含めた状態とコンディション。他のメンバーもいる中ですり合わせて、パトが入るか入らないかというところは決めていきたい。もちろんリーグ戦に出られないというところはあるので、そこも考えた中でやろうと思います」と説明した。