大分・片野坂監督が男泣き退任会見 天皇杯準V「来季につながる財産」、来季はG大阪監督就任有力
J1大分の片野坂知宏監督(50)が20日、大分市内で退任会見を行った。
前日19日は、天皇杯決勝で大分の監督として最後の指揮。残念ながら敗れたが「天皇杯の決勝のピッチに立って選手たちが雰囲気を感じることができたのは必ず来季につながる財産になったと思う」と話した。来季のチームへ「大分がまたJ1に復帰して定着できるチーム、こういったタイトル争いができる躍動するチームになっていってほしいと、心から願っている」とエールを送った。
クラブへ自身が残せたものは「大分といえばボールをしっかりつないでいくサッカーをするという印象を付けることはできた」とうなずいた。続いて「チーム伝統の粘り強さは継続していくべき」と提言し「サッカーのベーシックな部分、走ることや球際を戦う、フィジカル的な強さ、クオリティー、強度、そういった泥臭い部分は大事」と足りないものを指摘し、個々の成長を期待した。
「決して忘れることはない」と涙を見せながら大分での6年間を振り返り「次のステップに進んでも監督、人間としての成長、サッカー界にいい影響を与えられるようにしっかり精進したい」と誓った。同席した榎徹社長は「感謝しかない。クラブとして十分なサポートができない中、持てる力の中で最大値を出してくれた」とねぎらった。片野坂監督は来季、G大阪の監督就任が有力になっている。



