G大阪で輝いた“浪速のアンリ”が現役を引退 23歳でJ1リーグ14得点を記録
在籍した全クラブで14番を背負う
JFLのFCマルヤス岡崎はFW平井将生の現役引退を発表した。ガンバ大阪やアルビレックス新潟などでもプレイしたストライカーが16年間のキャリアの幕を閉じた。
2006年に安田理大らとともにガンバ大阪のアカデミーからトップチームへ昇格した。2年間はJ1での出場機会は得られなかったが、2008年にリーグデビューを飾ると2年後にはストライカーとしての才能が開花。30試合に出場して14ゴールを決め、チームトップのゴール数を記録し、AFCチャンピオンズリーグではハットトリックを達成するなど、大きく成長した。
しかし2011年は出場機会が減少して5得点に終わると、翌年はアルビレックス新潟へレンタル移籍する。新潟でもナビスコカップでの2得点のみに終わりG大阪へ復帰。その後はアビスパ福岡やギラヴァンツ北九州を経て、2018年にJFLのFCマルヤス岡崎へ加入した。今季は14試合1ゴールを記録して現役を終える。
G大阪では14番を付けたことで“浪速のアンリ”と呼ばれ親しまれた平井。一瞬で抜け出す能力とスピードに長けており、マークをはがして簡単にゴールを奪った。さらにシュートの精度も高くミドルレンジからのゴールネットを揺らすシーンも少なくない。得点を量産した2010年のG大阪は、ゼ・カルロスやドドといった外国人FWを獲得するもフィットせず。平井の活躍はチームにとって非常に大きく、中断期間で中位だったチームを最終的に2位まで押し上げたのは彼のブレイクが重要だったのだ。
岡崎の公式HPでは自身の今後について「これからは真っ暗で長い洞窟みたいなセカンドキャリアに入りますが、小さなスコップで地道に掘って地上に出て光を浴びれるように頑張ります!」とコメントしている。今後はどのようなキャリアを歩んでいくのか。来年以降の平井にも注目したい。