川崎フロンターレが王者の貫禄! G大阪を粉砕も「鬼木監督が口にしたどん欲な2つの課題」
■11月27日/J1第37節 川崎フロンターレ 4-1 ガンバ大阪(等々力)
川崎フロンターレがホーム最終戦で有終の美を飾った!
リーグ戦では今季最後の等々力競技場での試合の対戦相手はG大阪。昨年もシーズン終盤でぶつかり、優勝がかかった直接対決となったが、川崎はすでに優勝を決定。対照的に、G大阪としては苦しんだシーズンで王者を相手に手応えを掴みたい試合となった。
しかし、開始早々にホームが王者の貫禄を見せつけた。7分にFWレアンドロ・ダミアンがヒールキックで先制ゴールを決めると、その2分後に旗手怜央が追加点を奪取。キックオフからわずか9分で2点を先行したのだ。追いかけなければいけないG大阪はここから攻めの姿勢を強め、17分に宇佐美貴史が1点を返して前半を折り返した。
とはいえ、後半に入ってもG大阪は追いつけない。何度かチャンスを作るものの、ゴールネットを揺らすことはかなわない。逆に、試合終盤にスコアを動かしたのは川崎だった。レアンドロ・ダミアンが85分に決めて再び2点差とすると、後半ロスタイムにはセットプレーから車屋がダメ押し弾を奪う。4―1のスコアで、川崎が等々力最終戦を制したのだ。
とはいえ、スコアほど内容で圧倒できたわけではなかった。2点取ったあとはガンバがボールを保持し、1点を返された。他にもチャンスも作られ、追いつかれてもおかしくない場面もあった。
■鬼木監督のどん欲な課題
鬼木達監督も、「その状況での1失点、それにゲームコントールができない時間が試合の半ばにあった。これは次への課題」と、快勝してもあくまで勝利にどん欲だ。さらに、「まず自分たちの形を作っていければ良かったが、相手をかわしていく術を身につけないといけない。そこに課題が出ていた」と別の課題も挙げたが、終盤に改めて畳みかけたことで、「試合の中で改善してくれた」と評価した。
試合後、ベンチに入らなかった選手や鬼木達監督も含めて、川崎の面々は競技場を一周した。リーグ戦は残り1試合で、天皇杯のタイトルもまだ残っている。とはいえ、このメンバーで戦えるのは最大で3試合。2連覇したシーズンの最後、勝って笑顔で終わらせる。