大分、片野坂知宏監督の退任を発表「トリニータでの6年間は本当に楽しく幸せでした」

大分トリニータは26日、片野坂知宏監督が今季限りで退任することをクラブ公式サイトで発表した。

現在50歳の片野坂氏はサンフレッチェ広島柏レイソルなどで活躍。2003年に大分トリニータで現役生活を終えるまで、明治安田生命J1リーグ通算212試合に出場し12ゴールを記録した。2004年から指導者としてのキャリアをスタートさせると、2006年に大分トリニータU-15コーチに着任。その後、ガンバ大阪やサンフレッチェ広島でもコーチを務めた片野坂氏は2016年に大分トリニータの監督に就任した。

就任初年度から明治安田生命J3リーグを19勝4分7敗で優勝に導くと、2018年シーズンは明治安田生命J2リーグ23勝7分12敗の2位。6シーズンぶりのJ1復帰に大きく貢献するとともに、同年のJ2優秀監督賞を受賞した。今シーズンはJ1リーグ第36節終了時点で7勝8分21敗の18位。シーズン序盤から苦しい戦いを強いられた大分は2試合を残し、J2リーグへの降格が決定している。

2019年にはJ1優秀監督賞を受賞した片野坂氏は同クラブ退任に際し、クラブ公式サイトでコメントを残している。

「いつも大分トリニータへのご支援ご声援ありがとうございます。私事ではありますが今シーズンをもって大分トリニータを退任する事になりました。このような形でトリニータを離れるのは大変辛く悔しくて残念でしかありません。しかしJ2降格という結果は大変重く感じており、この決断に至りました。これまで本当にたくさんの応援やサポートが大変大きな力となりました。ありがとうございました。またこれまで私と共に闘ってくれた選手やスタッフにも感謝致します。重ねて本当にありがとうございました。トリニータでの6年間は本当に楽しく幸せでした。1番の思い出はJ3優勝です。それがあったからこそ、ここまで来られたと思っています。あの時の感動と喜びは生涯忘れません。トリニータで監督をスタートした事、クラブと共に成長できた事、皆様と一緒に各カテゴリーで闘えた事、全ての事が私の誇りです。大好きな大分、大好きなトリニータ、大好きなサポーターを決して忘れません。これからの大分県の発展そして大分トリニータの進化を陰ながら応援し活躍を楽しみにしております。本当に6年間ありがとうございました」

「それと残りのリーグ戦並びに天皇杯を選手と共に最大値を出して皆様と喜び合えるように最後まで全力で頑張ります! 最後まで応援、サポートよろしくお願い致します。またこれからも大分トリニータへのご支援ご声援どうかよろしくお願い致します」

また、片野坂氏退任に際し、株式会社大分フットボールクラブ代表取締役社長榎徹氏もクラブ公式サイトでコメントを残している。

「片野坂監督と私は同じ時期に監督と社長に就任しました。勝手に同期だと思って、就任当初から無理を言ってきました。J3のシーズン前にはチームを育てることと1年でのJ2復帰という困難な二正面作戦をお願いして、見事に結果を出してくれました。あの時ほど嬉しかったことはありません。その後も、事業規模が小さい中でJ1昇格を勝ち取り、現在まで、本当にトリニータのために尽力してくれたことは皆さまがご存じのとおりですが、監督にとって、厳しい条件のなかでの6年間であったことは間違いなく、クラブの責任者として感謝とともに申し訳なく思っています。また、組織でプレーして、ハードワーク、緻密な戦術と練習でカバーしていくというスタイルを確立してくれたことはトリニータの大きな財産だと思っています。常にサポーターや関係者に配慮しながら、自らの信念を貫く姿には、教えられることが数多くあり、片野坂監督と一緒に闘ってきたことは私にとっても大きな財産です。これからもJリーグ、そして日本のサッカー界の発展のために尽力されることと思います。今は感謝の言葉しかありません」

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