J1残留決定のG大阪 来季監督に大分・片野坂監督有力 タイトル獲得にコーチとして貢献
J1残留を決めたG大阪の来季監督として、大分の片野坂知宏監督(50)の就任が有力となっていることが7日、分かった。大分が残留争いを続けているため、正式オファーはまだ出していないが、筆頭候補として水面下での交渉を進めている。
片野坂監督は選手として1年半、コーチとして5年間、G大阪に在籍。G大阪が獲得したタイトル9回のうち、8回にコーチとして貢献している。大分でもJ3からJ1へチームを躍進させた。その手腕に再建を託す。
G大阪はクラブ創立30周年の今季、苦闘が続いた。開幕戦後に新型コロナ集団感染で活動停止となり、序盤から低迷。5月14日には宮本恒靖前監督を解任し、松波正信強化アカデミー部長が暫定的に監督に就任した。当初は後任監督につなぐ方針だったが、適任者も見つからず、今季終了まで続投した。
残留という最低限の目標こそ達成したが、タイトル獲得など当初の目標には大きく届かなかった。来季こそ関西の雄として、本来あるべき位置を目指す。
◆片野坂知宏(かたのさか・ともひろ)1971年4月18日、鹿児島市生まれ。鹿児島実から90年にJ1広島の前身マツダに入団。主に左サイドバックとして広島、柏、大分、G大阪、仙台でプレー。2003年に大分で現役引退。J1通算212試合12得点。引退後は大分で指導者をスタート。07~09年にG大阪コーチ、10~13年に広島コーチ、14~15年にG大阪でヘッドコーチを務めた。16年に当時J3の大分の監督に就任。17年にJ2、19年にJ1に昇格を成し遂げた。