貴重なAGを活かせるか…広州に敵地で敗戦G大阪、決勝進出には第2戦勝利が絶対条件に ゲキサカ 9月30日(水)22時54分配信

[9.30 ACL準決勝第1戦 広州恒大2-1G大阪]

AFCチャンピオンズリーグ(AFC)の準決勝第1戦が行われ、ガンバ大阪は敵地で広州恒大(中国)と対戦し、1-2で敗れた。第2戦は10月21日に行われる。

日本勢として唯一、4強に勝ち上がったG大阪。準決勝の相手はこれまでグループリーグで鹿島アントラーズ、準々決勝で柏レイソルと日本勢を連破している 広州恒大。難敵・中国絶対王者だが、7年ぶりのアジア制覇を目指すG大阪にとっては、絶対に越えなければならない壁でもある。

G大阪は全北現代(韓国)との準々決勝第2戦で退席処分を受けた長谷川健太監督が、この日はベンチ入り停止でスタンド観戦。代わって片野坂知宏コーチが代行を務めた。また、丹羽大輝が累積警告のため不在。CBはDF金正也とDF岩下敬輔がコンビを組んだ。

先に試合を動かしたのはG大阪だった。前半12分、右サイドを突破したMF阿部浩之のクロスがFWパトリックと競り合いながら走り込んだDFフォン・シャオティンのオウンゴールをを誘発。先制するとともに貴重なアウェーゴールを奪った。

しかし、先制を許したことで、広州の圧力はより強まることになる。ただ、前半23分にはブラジルW杯でブラジル代表として活躍したMFパウリーニョが シュートを狙うが枠外。CKなどセットプレーのピンチも増えてしまうが、G大阪はGK東口順昭を中心に、一つひとつ跳ね返していく。敵地で広州相手に粘り のサッカーを繰り広げた。

そこで広州のルイス・フェリペ・スコラーリ監督が前半34分に動きを見せる。ブラジルW杯で母国を率いた名将は、MFゾウ・チョンを下げてDFリー・シュエポンを送り込むことを選択。迷いのない采配で、ピッチの選手たちにメッセージを送る。

するとその直後、前半35分、浮き球パスで裏を取ったMFフアン・ボーウェンにワンバウンドの振り向きざまシュートをダイレクトで決めて同点。采配で流れを変えた名将の思惑通りに試合が進んだ。

押し込まれた前半を1-1で耐えたG大阪だが、後半に入っても流れを変えることは出来ない。後半3分には、いきなりゴール前でFKを与えてしまうと、 MFジョン・ロンのシュートはポストを直撃。同11分にはMFジョン・ジーにヘディングシュートを許す。東口が何とか防いだが、ピンチは続いた。

だが、やはり逆転の時は来てしまう。後半12分、FWエウケソンの左クロスをジョン・ジーにヘディングで叩き込まれて失点。中国王者に試合をひっくり返されてしまった。

このまま試合を終えたくないG大阪だが、広州アウェーでは流れを簡単に変えることは出来ない。後半21分にMF倉田秋が打ったミドルシュートもGKの胸 に力なく収まる。片野坂監督代行は同29分にFW宇佐美貴史を下げてFWリンスを投入。同37分には倉田に代えてMF大森晃太郎を送り込むが、広州ゴール に迫ることは出来ない。結局、1-2で試合を終わらせるのが精いっぱい。ホームでの第2戦に向け、何とか望みだけはつないだ形だ。

万博記念競技場で行う第2戦は10月21日に行われる。決勝進出のためには勝利が絶対条件。ただ、アウェーゴールを1点奪っていることから、1-0の勝利であれば、勝ち上がりを決めることができる。先制点を奪って、主導権を握りながらゲームを進めたい。

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