G大阪DF黒川 左サイドで存在感「この試合に懸ける思いは強かった」4発圧勝に貢献
◇天皇杯4回戦 G大阪4-1湘南(2021年9月22日 パナスタ)
G大阪のDF黒川圭介(24)が、今季残り試合へ向けてアピールに成功した。真夏の15連戦終了後は公式戦3試合連続でベンチ外が続いていた中、久々に得た出場チャンス。「この試合に懸ける思いは強かった。消極的にならずに攻撃を活性化させようと思った」と左サイドバックでアップダウンした。
得点にはつながらなかったものの、前半早々に相手の背後に抜け出してFW宇佐美貴史にクロスを供給。「大胆な仕掛けはチームとして少ないと感じていた」と1対1でも果敢に仕掛けて相手守備網を突破した。目に見える数字は残せなかったものの、宇佐美やMFウェリントン・シウバらとの好連係で何度もチャンスを演出。松波監督も「久々に出る選手が多い中で、しっかり合わせてくれた。意識だけ変えられれば技術がある選手たち」とDF佐藤瑶大らを含めて及第点を与えた。
比較的スケジュールに余裕ができる今後はコンディション調整がしやすくなる半面、し烈なチーム内競争も避けられない。残留争いも佳境に入る。そんな中“ラストチャンス”で爪痕を残したのは大きい。レギュラー筆頭格のDF藤春広輝とは違った持ち味で、より序列を上げていく。