G大阪・松波正信監督、残留争いのキーマンにFW宇佐美貴史を指名 12日仙台戦
G大阪は11日、仙台戦(12日・パナスタ)に向け、松波正信監督とGK東口が取材に応じた。7月中旬からの15連戦を7勝7敗1分けで乗り切り、約2か月振りに1週間の準備期間を経て臨むリーグ再開戦を前に、松波監督は選手、スタッフに連戦のねぎらいとともに「ここから(リーグ戦)残り11試合、言い訳のできない試合が続く。さらに厳しく、1試合の重みは増してくる」とJ1残留争いに臨む心構えを語りかけたという。
連戦最後のルヴァン杯準々決勝第2戦・C大阪戦(パナスタ)では0―4と大敗。“大阪ダービー”に過去最多点差で敗れたショックは大きかった。東口は「負け方に関しては、明らかに今までと違った。それは選手全員が感じていること。選手と同じくらい、サポーターの人も悔しかったと思う。フラストレーションがたまる試合をしてしまい申し訳ない。またホームでできるので、(戦う)姿勢を見せていかないと」と語り、プロとしてピッチで戦う姿勢を見せることを約束した。
直近の5試合では、得点はわずか2。連戦の疲労がたまり、高い位置での守備が機能せず、ゴールに向かう回数が減ったことが要因だった。しかし今後は基本的には週1試合が続く中で、松波監督は「ボールを奪う強度の高い守備から、攻撃に切り替えて素早く攻める。守備をベースに持った中で、攻撃を作っていきたい」と基本コンセプトを再確認。得点数はリーグワースト2位タイの19点と苦しむ中で、指揮官は今季いまだリーグ戦3ゴールのFW宇佐美に「やっぱり宇佐美。もっと得点に絡むシチュエーションを増やしてほしい。アシストはしているが、得点を取りに行く姿勢を出してくれれば」と期待をかけた。
現在13位で、J2降格圏の18位・仙台との勝ち点差は11。「拮抗した試合にはなると思うので、お互い緊張感の中で(相手を)見るような展開になるかもしれない。いいGKがいるので、簡単に得点はさせてもらえない。セットプレーは大事になると思う」と東口。残留争いから抜け出すためには、確実にホームで勝ち点3を取りたい一戦となる。