◆ルヴァン杯　▽準々決勝第１戦　Ｃ大阪０―１Ｇ大阪（１日・ヨドコウ桜スタジアム）

準々決勝第１戦の４試合が行われ、Ｇ大阪は特別指定の関学大ＦＷ山見大登（２２）の決勝ゴールでＣ大阪に１―０と勝利。リーグ戦と合わせて異例の３連戦となる大阪ダービーの２戦目で、同カード６試合ぶりの勝利を挙げた。札幌、名古屋が先勝し、川崎は浦和とドロー。第２戦は５日に行われる。

まだプロ入り前の大学生が、大阪ダービーの歴史に名を刻んだ。０―０の後半４４分、途中出場のＦＷ山見がゴール前でパスを受けると「ファーサイドが空いているのが見えた」。左足で絶妙にコントロールしたシュートを、ゴール左上隅へ突き刺した。過去最長の５試合勝利なしと屈辱にまみれていたライバルとの一戦で、チームを勝利に導いた。

Ｊ１デビューした８月１３日・清水戦でのプロ初ゴールに続き、チームを救うダービー初ゴール。ダービー初出場となった８月２８日のリーグ戦は、途中出場したが結果を残せず敗れ「試合終わりもサポーターの方にブーイングされて、家に帰っても悔しい思いをした」。子供のころからＧ大阪サポーターだけに、Ｃ大阪に敗れる意味は理解していた。その悔しさを反骨心に変え、今度は結果で期待に応えた。

１５連戦の１４試合目と、チーム全体がかつてない疲労にさいなまされる中で、借りをひとつ返してベスト４進出へ前進。５日に控える第２戦に向け「ホームのサポーターの前で勝つことが、まだ今年のダービーでできていないので、そうできれば」と山見。ダービー３連戦と、地獄の１５連戦を締めくくる最後の大一番へ向け、気持ちを引き締め直していた。

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