データで読み解く大阪ダービー 攻撃不振のG大阪と、守備不安のC大阪

G大阪対C大阪の大阪ダービー3連戦が、28日(リーグ戦・パナスタ)、9月1日(ルヴァン杯準々決勝・第1戦)、5日(同・第2戦)と行われる。今季はここまでG大阪が13位、C大阪が12位。G大阪は宮本監督を5月に解任、C大阪もクルピ監督をこの試合前に解任し、苦しいシーズンを送っている。データ分析会社『InStat』の今季J1リーグ戦のデータにより、両クラブの今季傾向を読み解く。

G大阪は得点数(19点)がリーグ19位。1試合当たりのシュート数(13位)、ボール支配率(49%、10位)、ペナルティーエリアへのパス(27本、11位)、クロス数(12本、10位)などはリーグ平均に近いが、得点につながる回数が少ない。しかし攻撃時のチャレンジ(※フィールドで行われる1対1の競り合い)では、リーグ1位の勝率(47%)をマーク。FWレアンドロ・ペレイラら、フィジカルに恵まれた選手を前線に擁する効果が出ているが、個々の能力を生かし切れていない印象も強い。一方で失点数26点は13位(最多失点が1位=55点の横浜FC)と、守備面ではリーグでも中位以上。しかし守備時のチャレンジではリーグワーストの勝率(53%)と、球際の争いでは後手を踏むことが多いことも示されている。

C大阪は、攻撃面ではセットプレーからの得点がリーグ2位(16点)と目立つ。セットプレーからのクロス数はリーグ最多タイ(1試合平均6・2本)で、強みを生かそうとする姿勢がうかがえる。4ゴールを挙げているDFチアゴの高さを生かし、CK(7点)、FK(5点)、ロングスロー(2点)とどれも脅威になっており、最大の武器となっている。しかし失点数は35(リーグ6位)と、守備の不安定さが低迷の原因。インターセプト数(45、相手陣内9)がリーグ19位と、アグレッシブな守備が実行できていない点が課題になっている。

過去のダービーでは一度もスコアレスドローという結果はない。チームが抱える問題点は違えど、ともに大阪ダービーで浮上のきっかけをつかみたい両チームだけに、五分五分の展開が予想される。

※()内はリーグ内順位

◆得点

G大阪 19(18位)

C大阪 34(11位)

◆失点

G大阪 26(13位)

C大阪 35(6位)

◆セットプレーの得点

G大阪 6(17位)

C大阪 16(2位)

◆セットプレーの失点

G大阪 8(14位)

C大阪 9(10位)

◆シュート/枠内数

G大阪 9・7/3・5(13位)

C大阪 12・7/4・8(5位)

◆攻撃時のチャレンジ/成功

G大阪 76/36(1位)

C大阪 67/27(19位)

◆守備時のチャレンジ/成功

G大阪 75/40(20位)

C大阪 70/39(12位)

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