U-18日本代表、いわきFCに3-0で勝利
8月26日、U-18日本代表が福島県内でトレーニングマッチを実施し、いわきFCに3-0で勝利した。
再来年のU-20ワールドカップを目指すU-18日本代表にとって、今合宿が3ヶ月ぶりの活動だ。本来であれば同時期にSBSカップに出場する予定だったが、コロナ禍の影響を受けて中止に。その中で行われたいわきFCとのトレーニングマッチは45分×2本で実施された。
CBチェイス・アンリ(尚志/3年)、FW福田師王(神村学園/2年)、FW千葉寛汰(清水ユース/3年)らがスタメンに名を連ねた1本目は、序盤からいわきFCに押し込まれてしまう。最終ラインとボランチでボールを繋いで前にボールを運ぼうとしたが、なかなか先に進めない。相手のプレッシャーを外せなかった中盤でボールを失い、ショートカウンターから危険な場面を作られた。千葉が2本シュートを放ったが、ほとんどの時間を自陣で守備に忙殺。チェイス・アンリと菊地脩太(清水ユース/3年)のCBコンビを中心に、我慢強く守る展開となった。
劣勢の中でタフに戦うと、29分に千載一遇のチャンスを得る。右MF甲田英將(名古屋U-18/3年)が右サイドから中に切れ込むと、ペナルティエリア内でファウルを獲得。このPKを千葉が冷静に決め、苦しみながらもU-18日本代表が先制点を奪った。
その後も守勢に回ったが、なんとかリードを守って前半を折り返す。後半に入ると、11人全員を入れ替えたU-18日本代表は反撃に出る。メンバーを半数入れ替えたいわきFCに高い位置からプレッシャーをかけると、後半から出場した攻撃陣が積極的に仕掛けていく。FW坂本一彩(G大阪U-18/3年)が背後に抜ける動きでボールを呼び込めば、2トップの一角に入った永長鷹虎(興國/3年、川崎入団内定)がキレのあるドリブルとアイデアに富んだパスで決定機を演出する。左MFの山崎太新(横浜FC U-18/3年)もサイドを抉り、右MFの中村仁郎(G大阪U-18/3年)も永長とポジションを入れ替えながら得意の左足と突破力で存在感を発揮した。すると、61分に初代表の永長が結果を残す。右サイドから中にボールを持ち出すと、斜め45度の位置から得意の左足を一閃。相手DFの間を縫うテクニカルな一撃がネットに吸い込まれ、U-18日本代表がリードを広げた。
以降も積極的に攻撃を仕掛け、主導権を握ったU-18日本代表。終了間際には中村の右CKからMF吉田温紀(名古屋U-18/3年)が頭で合わせ、勝利を決定付けた。
終わってみれば3得点の快勝。相手の足が止まった側面もあったが、要所を締めたU-18日本代表が勝利を手にした。