公式戦3試合連続無失点も課題は攻撃…G大阪・松波監督「エリア内に侵入する回数もパワーも少ない」

◇明治安田生命J1リーグ第25節 G大阪0―0FC東京(2021年8月21日 パナスタ)

G大阪は公式戦3試合連続無失点で、真夏の15連戦では初めてのドローとなった。FC東京のミスに助けられた側面もあるが、松波正信監督は「チーム全体の守備意識は高まっている。割り切って守れるようになった」と評価。残留争いを繰り広げる中、守備陣に安定が戻りつつあるのはポジティブな材料だ。

そうなると次にフォーカスされるのが攻撃陣。チームは前半7分にFW宇佐美貴史が決定的なシュートを放ち、後半23分にはDF藤春広輝がエリア内に飛び込んでヘディングを放った。どちらも東京GK波多野の好セーブに阻まれたものの、3バックシステムを採用した試合は4試合連続で複数得点がない。

宇佐美は「後ろに人が多いので前線に人数が割けない」とシステム上、攻撃で迫力を出す難しさを口にする。一方でDF昌子源はFC東京の強力ブラジル人3トップと比較して「彼らはボールを出して、止まらずに走り続けてくる。まずゴールに向かう姿勢というのを出せていければ良いな」という。指揮官は「エリア内に侵入する回数もパワーも少ない。ボールを奪った後のスピード感を上げていかないといけない」と今後の課題を挙げた。

蓄積疲労や高温多湿の影響は当然ある。ただ残留争いをいち早く抜け出し、より上位に食い込んでいくためには、攻撃の強弱をどこで付けていくかが重要になる。

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