G大阪は4―3―1―2システムに手応え…宇佐美「今までにない流れ作れた」撃ち合いの末横浜に敗戦も
◇明治安田生命J1第6節 G大阪2―3横浜(2021年8月6日 パナスタ)
G大阪の連勝は「3」でストップした。5月16日・浦和戦以来の3失点も喫した。順位は13位のまま。ただリーグ2位の得点力を誇る横浜相手に撃ち合いを臨み、ギリギリまで追い詰めたのは今後につながる1敗だ。
好ゲームを演出したのは“ぶっつけ”4―3―1―2システムだった。松波正信監督は「特に準備する時間はなかった」と素直に明かした。7月17日の福岡戦から始まった15連戦のまっただ中で、前節・仙台戦からは中2日。これまで1トップ2シャドーが主流だったが「今後は4バックも考えていた」と構想を温めており、この日トライした模様だ。
特に躍動したのがトップ下に入ったFW宇佐美貴史だった。課せられたタスクは相手ボランチのケアとポジションを下げすぎないこと。攻撃面では自由を与えられ「左右や背後に動いてボール引き出してチャンスを作り出せたし、攻撃の形やシュートまでの流れは今までにないモノはできていた」。何度も好機を演出し、2点ビハインドの後半アディショナルタイムには絶妙なクロスをFWパトリックに合わせ意地のアシストをマークした。
「結果が伴っていないので満足はしない」と指揮官が言えば、宇佐美も「4バックでも失点しないことが大事」と反省する。その上で指揮官は「コンディションや選手選考を踏まえて、いろんな形のシステムを採用できれば良いかなと思います」と従来の3―4―2―1システムとの併用に含みを持たせた。
水戸から加入したDF柳沢が戦力になることを証明し、DF藤春やMF小野、MF井手口が復帰して戦力は整いつつある。そして次戦は再び中2日で17位・徳島戦(9日)、13日には14位・清水戦と残留を争うライバルとの連戦。この日のポジティブな敗戦を生かすためにも重要な2連戦となる。