FW宇佐美が後半AT決勝弾!! 壮絶連戦中のG大阪、梅崎ら新戦力起用の大分に劇的逆転勝利
[7.27 J1第3節延期分 G大阪2-1大分 パナスタ]
J1リーグは27日、第3節延期分のガンバ大阪対大分トリニータを行った。大分がセットプレーから先制点を奪ったが、G大阪は途中出場のFWレアンドロ・ペレイラとFW宇佐美貴史のゴールで逆転。ACLのウズベキスタン遠征から壮絶な連戦が続くG大阪が2-1で勝利した。
G大阪は24日の第2節延期分・鹿島戦(●0-1)から先発6人を入れ替え。前線を総入れ替えし、FWパトリック、FWウェリントン・シウバ、FW一美和成らが新たに入った。対する大分は今月10日の第22節・浦和戦(○1-0)から半月ぶりの公式戦で、新戦力のMF梅崎司、FW呉屋大翔が初めてベンチ入りした。
前半の主導権を握ったのは大分。古巣対戦となったFW長沢駿へのダイナミックな展開を有効に使い、ボールを保持しながら攻撃を仕掛ける。それでもG大阪も前半27分、MF山本悠樹のクロスにパトリックが反応し、決定機を創出。だが、大分はこれをGKポープ・ウィリアムが阻み、スコアレスのままハーフタイムを迎えた。
そうして迎えた後半15分、大分が試合を動かした。後半からの途中出場で5か月ぶりの復帰となったMF野村直輝が左からのコーナーキックをファーに送ると、DF香川勇気が競り落とし、セカンドボールをDFエンリケ・トレヴィザンが振り向きざまに強烈なシュート。地を這うような弾道でゴールマウスに突き刺し、今季2ゴール目が貴重な先制点となった。
大分はその後、MF町田也真人との交代で新天地デビューを飾った呉屋が古巣と対峙し、カウンターから立て続けに惜しいシュートを放つ。同36分には13年ぶりの復帰となった梅崎がMF井上健太に代わってピッチに立ち、攻撃に勢いを加えた。
ところがここからドラマが待っていた。まずは後半39分、G大阪は左サイド攻撃で敵陣に侵入すると、MF矢島慎也のシュートは相手のブロックに遭ったが、浮いたボールに対してL・ペレイラが右足を一閃。低い弾道のハーフボレーを突き刺し、同点に追いついた。
さらに後半アディショナルタイム4分、G大阪はペナルティエリア内でパトリックがハイボールを落とすと、こぼれ球に宇佐美が反応。ハーフバウンドのボールをダイレクトで突き刺し、逆転に成功した。試合はこのままタイムアップ。下位に沈むG大阪が連戦中の終盤で死に物狂いの猛攻を見せ、劇的な逆転勝利を収めた。