【J1分析】G大阪2連敗「昌子源の試合後の場面」に込められた思い【G大阪ー鹿島】
【ガンバ大阪vs鹿島アントラーズ 7月24日】
「後ろが我慢する状況で我慢できなかったのは後ろの責任だと感じている。少しチームがよい流れでないときにはボールを大事にしようという意識が働いてしまうが、それをみんなが思ってしまっている」
昌子源は敗戦後、ファンを見つめながらその声を真摯に受け止めた。そして深々と頭を下げた。
「自信を失っていることはない。勝負の世界なので勝ち負けがあるし、負ければ批判はつきもので、勝てば逆に称賛される。けが人のポジションが被る不運もあるが、それをプラスや良い方向に変えられるのはボクらしかいない」
宇佐美貴史にも切れが感じられなかった。
鹿島は相馬直樹監督が体調不良でパシェコ・コーチが急きょ指揮を執った。
■「終始相手に押し切られるゲームになってしまった」
「相馬監督が準備してきたことをやり続けた。タテを意識する、コンパクトにする、相手のスペースを使う、というところで組み立てもできたし、うまく機能したと思います」
「危ない」「やばい」といった声が何度も、ゴール裏のガンバ・サポーターから聞こえて来た。
ガンバ大阪はどうにか持ちこたえていたが、鹿島は72分、アルトゥール・カイキが荒木遼太郎からのスルーパスを左足で決めた。
ガンバ大阪の松波正信監督は、鹿島のゲームになってしまったことを反省した。
「圧力を受けることは少し予想していたのですが、終始相手に押し切られるゲームになってしまった」
コンディションと過密日程を乗り切る術として、前回の神戸戦は前々回の福岡戦からから6人、今回の鹿島戦も中2日の神戸戦から6人と先発を変えて臨んだ。福岡戦と今回を比べると違いは3人だった。
ガンバ大阪の試練は続く。また、中2日で、火曜日には大分戦だ。