「まあ、動じなくなった」。泰然自若のG大阪は連戦で巻き返せるか?

「『やるしかないね』という雰囲気が選手たちにも出ている」(松波監督)

ACLでは日本勢唯一のグループステージ敗退となったが、帰国後にG大阪はJ1リーグ21節で福岡に1-0と勝利。3月に新型コロナの影響でチーム活動が休止となり、消化できなかった分の試合を東京五輪開催期間中に戦うが、過酷な連戦を控えるなかでもチームは落ち着いている。松波正信監督は言う。

「3月からコロナで大変な状況になって、ACLを戦い、日本に帰ってきてもいろいろあって、まあ、動じなくなったというか、『やるしかないね』という雰囲気が選手たちにも出ている。何かあった時に左右されず、変わらないものは変わらないと割り切ってみんなやっている。より良い環境やシチュエーションを作れるようにとは思っていますけど、今は何があっても動揺しなくなってきています」

主将の三浦弦太が「徐々にチームとしてやろうとしている部分が出てきている」と述べるとおり、チームに落ち着きが生まれているのは戦い方がハッキリしてきたのも大きいだろう。リーグ戦においては、とりわけ守備が安定してきていて、16節の徳島戦からの4試合中3試合で無失点。福岡戦の勝利で4戦負けなしとなった。

ここから9月上旬まで続く連戦に向けて、三浦は「チームとしての総力が連戦を乗り切るために必要になる」と話し、松波監督は次のように語った。

「練習だけではなくて、ピッチの外でどれだけ回復できるかというところもある。それは一人ひとりの努力も必要になってきます。チームとしてできることはやりますけど、あとは選手個々が連戦を乗り切るために食事や休養をしっかりやらないと乗り切れない。クラブとしての努力に加えて、個人でも努力しないと。そこは選手たちにも伝えました」

果たして、泰然自若のG大阪は連戦で巻き返せるか。福岡に勝利し、そして監督と選手のコメントを聞く限り、過酷な過密日程に向けて良好なチーム状態になっていると窺える。7月20日時点で降格圏の17位に沈むなか、未消化分の5試合でどれだけ勝点を稼げるか次第で、残留争いから抜け出せるかも変わるはずだ。ガンバの意地に注目したい。

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