元G大阪の嵜本晋輔氏が南葛SCの経営へ 世界的クラブ「本気で目指す」

現役時代はガンバ大阪のMFでプレーした嵜本晋輔氏(39)が社長を務める「バリュエンスホールディングス」(東京、大阪にオフィス)は14日、漫画「キャプテン翼」の作者・高橋陽一氏が代表を務める、サッカー関東2部リーグ「南葛SC」の株式取得(出資比率33・5%)を決定したと発表した。

南葛SCは、東京23区(葛飾区)から初のJリーグ昇格を目指し、Jリーグ百年構想クラブに承認されている。J1から数えれば“J6”のカテゴリーに所属する。クラブ側の情熱や価値観などに嵜本氏が共鳴し、交渉はスムーズに進んだ。

嵜本氏は今年2月、日刊スポーツのインタビューでJクラブの経営参画に興味があると明言し、4月には南葛SCとのパートナー契約を発表し、今季のユニホームに同社のロゴが掲載されていた。今回の出資により同社はクラブの経営に本格的に携わり、同氏はクラブの取締役にも就任する予定。

嵜本氏はこの日、自身の「note(ノート)」に「21年7月14日、この日は私にとって、一つの夢がかなった日であり、新しい大きな夢が始まった日になりました。(中略)葛飾区からJリーグへ! そして世界へ歩みを続けるサッカークラブ、南葛SCの経営に参画させていただくことになりました」とあいさつ。

実際にスタジアムで試合を観戦し「『このチームと一緒に戦って、自分も関わっていきながら上がっていきたい』と心が震えました」と心情を説明。

「経営に深く関わりながら、南葛SCが葛飾からJリーグへ、そしてJを代表するクラブ、さらには世界的なクラブになることを本気で目指していきたいと思っています」と所信表明している。

嵜本氏は、鹿島アントラーズを19年8月に買収したフリマアプリ大手「メルカリ」の小泉文明氏(現会長)と親交があり、Jクラブを新たな価値観や手法で経営する姿勢を参考にしてきたという。

バリュエンスはブランド品の買い取りや販売事業を手がける国内王手。嵜本氏が現役を引退後、11年に前身のSOUを創業し、18年に東証マザーズ上場を果たした。元Jリーグ選手が社長となり、上場したのは初のケースだった。

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