「Ｊ１、Ｇ大阪３－１柏」（２６日、万博記念競技場）

Ｇ大阪はＭＦ阿部浩之（２６）が２得点、ＦＷ宇佐美貴史（２３）も得点を決めて３－１で柏を下し、第２ステージ４位に浮上した。

１点差に詰め寄られた後半１５分。宇佐美の右足が試合を決めた。

右サイドを駆け上がったＤＦ米倉がワンツーで仕掛けると、パトリックから、最後はエリア外で待ち構えるエースの元へ。「コースが見えた」。ＧＫの手が届 かないギリギリを狙ったシュートは、右ポストに当たりながらゴールに吸い込まれた。「３点目が大事と話していた」と胸を張る宇佐美。視察に訪れた日本代表 コーチでもあるＵ－２２手倉森監督も「うまかった」と絶賛。１０月８日のＷ杯予選・シリア戦へ向けても存在感を示した。

前日２５日は、長谷川監督の５０歳の誕生日。前泊の宿舎では、みんなでお祝いもしたが「勝利をプレゼントできればと思っていた」。常に厳しく、時には優しく、壁にぶつかっても自分に期待し続けてくれる指揮官へ、１日遅れのバースデープレゼントを届けた。

得点ランクでも前節にトップを譲った川崎ＦＷ大久保に再び１９点で並んだ。宇佐美が決めたら負けない“不敗神話”も、代表戦も含め４０試合連続（３４勝６分け）となり、チームに貢献し続けている。

次なる大一番は、ＡＣＬ準決勝第１戦の広州恒大戦（３０日・中国）。指揮官は準々決勝・全北戦の退席処分でベンチ入りできないが、宇佐美は「いい状態で挑める」と自信を見せる。エースが決めるとガンバは負けない－。アジアの舞台でも証明する。