【J1採点&寸評】G大阪×柏|阿部が2ゴール、得点王を争う宇佐美も1ゴール。G大阪が11年8月以来の勝利 SOCCER DIGEST Web 9月26日(土)19時0分配信
【試合内容】
序盤はともに前線からの守備が機能して膠着状態となるも、34分にカウンターの流れから倉田がクロスを上げ、ファーサイドで待ち構えていた阿部が強烈な一撃を叩き込み、G大阪が先制。そして直後の36分、柏のミスに乗じて再び阿部がこの日2点目を決める。
後半早々、柏はPKから1点を返して反撃に打って出るが、その6分後、G大阪はカウンターで右サイドから崩し、最後は宇佐美がゴールを奪って再びリードを2点に広げる。その後は一進一退の攻防が続き、スコアは動かないまま終了した。
柏から11年8月以来の勝利(ナビスコカップや天皇杯も含めて1分7敗)で弾みをつけたG大阪は、30日のACL準決勝第1戦・広州恒大戦に向けて弾みをつけ、一方の柏は第2ステージ優勝争いから後退した。
【チーム採点・寸評】
G大阪 6.5
前半の好機を見逃さずにゴールを重ねて試合を有利に進めた。試合を通じて守備組織が崩れず、カウンターも冴えた。
柏 5
G大阪のブロックに弾き返される回数が多く、カウンターから何度もピンチを招く。守備意識の違いは歴然としていた。
【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6
PKによる失点は致し方なし。それ以外はほぼノーミスで、大胆に飛び出してクリアした際の判断力も光った。
DF
14 米倉恒貴 6.5
先制点の際、全力疾走で倉田をサポートした点を評価。3点目の際もドリブルで上がってゴールの形を作った。
5 丹羽大輝 6
1対1の対応はそつがなく、ラインコントロールも的確。米倉のカバーリングも効いていた。
8 岩下敬輔 6
競り合い後、小林を威嚇したのは気迫の裏返し。
22 オ・ジェソク 6
キム・チャンスとの韓国人マッチアップは見ごたえ十分。スライディングなど身体を張って突破を阻止した。
MF
15 今野泰幸 5.5
小林からボールを奪って速攻の起点に。後半、工藤を倒してPKを献上したのは減点材料。
7 遠藤保仁 6
バイタルエリアを常にケアしながら、中盤のバランスに注意を配る。
13 阿部浩之 7
34分に強烈な左ボレーを叩き込むと、36分には近藤からボールを奪って左足で2点目。
39 宇佐美貴史 6.5
パトリック、阿部に正確なクロスを供給し、ともに1点もの。
11 倉田 秋 6.5
先制点につながるスピーディなドリブルと絶妙なクロスは圧巻。3点目にも絡み、最後まで運動量も豊富だった。
FW
29 パトリック 5.5
宇佐美とのホットラインで好機を創出。前線で身体を張ってスペースも作ったが、決定機を二度外したのはいただけない。
交代出場
MF
19 大森晃太郎 -
怪我から復帰し、攻守ともに無難なプレーで試運転を終えた。ACLに向けて好材料のひとつに。
MF
17 明神智和 -
終了間際に投入され、2ボランチの一角に入る。最終ラインの前に陣取ってスペースを上手く潰した。
FW
24 赤嶺真吾 -
前線でボールを追いかけるプレッシャーをかけた。ボールが回ってこず、特に見せ場はなかった。
監督
長谷川健太 6.5
阿部の活躍で優位な試合運びを披露。狙いどおりのカウンターもハマって、何度も好機を作った。
【柏|採点・寸評】
GK
21 菅野孝憲 5
わずか3分間で屈辱の2失点。後半の失点も含め、いずれも反応していただけに悔しさが募る。
DF
27 キム・チャンス 5
宇佐美へのマークがやや緩く、簡単にクロスを上げられる場面も。3失点目の時は宇佐美への寄せが遅れた。
4 鈴木大輔 5.5
1対1の競り合いではパトリックとも互角の戦いを演じたが、守備組織が機能しなかった。
3 近藤直也 5
トラップミスから阿部に2点目を奪われ、試合の流れを決定付けた。ベテランとしてあるまじき失態。
22 輪湖直樹 5.5
序盤は高い位置まで上がる場面もあったが効果的な絡みは見られず、後半は攻撃面でも良さが消えた。
MF
25 小林祐介 5.5
両軍の先発で最年少は、ビルドアップの際に変化をつけられず。PK奪取につながるスルーパスは光った。
8 茨田陽生 5.5
中盤の底で捌き役に徹するも、カウンターの際は門番として存在感が薄かった。
7 大谷秀和 5.5
無難にパスを散らして攻撃のリズムを作ったが、意表を突くまでには至らず。
FW
11 エデルソン 5
下がり目で受けて捌いたが、周囲との呼吸がいまひとつ。自身のミスから先制点を献上した。
9 工藤壮人 5.5
27分の好機は活かせなかったが、今野に倒されてPKを奪取し、反撃の流れは作った。
30 クリスティアーノ 5.5
得意のドリブルで仕掛ける場面が少なく、シュートも打てず。PKで今季12ゴール目も、守備の軽さを露呈。
交代出場
MF
26 太田徹郎 5.5
後半頭から右ウイングに入り、大津投入後はインサイドハーフへ。運動量でかき回しにかかるも劣勢は変わらず。
FW
10 大津祐樹 5.5
途中出場ながらフレッシュ感がなく、シュートを大きく外すなど期待外れに終わった。
MF
19 中川寛斗 -
投入直後から全力でボールを追い、スペースに動いてパスを要求するも、アクセントはつけられず。
監督
吉田達磨 5
G大阪の術中にハマり、カウンターから再三ピンチを招く。後半も状況は変わらず、修正を図れなかった。