G大阪、韓国王者と価値あるドロー 同点アシストのMF矢島慎也「相手を見て動いた」

◆ACL▽1次リーグ第2戦 G大阪2―2全北現代(29日、ロコモティフスタジアム)

G大阪はKリーグ4連覇中の全北現代(韓国)に前半に2点のリードを奪われたが、価値ある引き分けに持ち込んだ。FWパトリックが2ゴールと、今大会早くも3点目となる活躍をみせ、優勝候補の韓国王者とドロー。松波正信監督は「韓国チャンピオンに対して非常にいい戦いをした。点を取られた中でも、自分たちのやりたいことをしっかりと出した。勝ちきれなかったが、価値ある勝ち点1だった」と前向きにとらえた。

前半2分、ロングボールからチャンスを作られ、全北FWイリュチェンコに決められて失点。さらに同17分には全北でプレーする日本人MF邦本のシュートが、MF井手口をかすめてコースが変わってネットを揺らし、2点差とされた。しかし前半27分、左MF藤春のクロスをFWパトリックが頭で決めて1点差に。さらに同31分、MF宇佐美のサイドチェンジをMF矢島がダイレクトで折り返し、パトリックが中央で合わせて追いついた。

この日は右シャドーに入った矢島が、センターバックとサイドバックの間を狙うランニングや、DFの間でパスを引き出す動きで攻撃を活性化。アシストの場面では、相手サイドバックの背後をついて、決定的な仕事を果たした。松波監督が就任後、サッカーIQの高さを評価されてレギュラーに定着した技巧派MFは「相手を見て動いてました。それが2点目に繋がったと思います」とこの日のプレーを振り返った。

後半は左サイドで効果的な上下動をみせていたMF藤春が負傷交代したこともあり、攻撃の迫力がダウン。両クラブとも決め手を欠き、2―2のまま引き分けに終わった。藤春は「(アシストは)パトリックが見えていた。狙い通りでした。(負傷は)たいしたことはないと思うのですが、連戦で、大事な大会なので自分が痛みながらやるより、新しい選手が入った方がいいかな、という判断でした」と話した。J1では18位と降格圏に沈む中で、ACLでの復調を狙うG大阪。2戦を終え、1勝1分けでグループ首位に立った。

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