G大阪・松波新監督「責任を感じる」目指すサッカーは「シンプルにゴールへ」
宮本恒靖前監督(44)の契約解除によりJ1G大阪の指揮を暫定的に執ることになった松波正信監督(46)が15日、監督就任後初のオンライン取材に応じ、浦和戦(16日・パナスタ)へ向けての意気込みを語った。
現在も兼任する強化アカデミー部長だった松波監督へ監督就任の打診があったのはクラブが監督交代を発表する前日の13日だったという。「(強化責任者として監督を)支える立場だったので責任を感じる。心境は複雑。すぐにいいですよとはならなかった」と悩んだことを明かす。
浦和戦まで練習を指揮したのはわずか2日。それでも今季わずか1勝で18位に低迷するチームを何とか変えたい。「シンプルにゴールへ向かう。シンプルにボールを奪う。選手には意識、思考の変化を伝えた」。10試合で3得点と停滞する攻撃面での改善に着手した。
現役時代は“ミスターガンバ”と称された松波監督はコーチを務めていた12年にもセホーン監督の解任を受けて、シーズン途中に監督に就任した。この時は序盤の出遅れを取り戻すことができず、クラブ初のJ2降格を味わった。
「そこだけに集中してしまった。いろいろな立場の仕事をして、そういう意味では視野が広がった」。9年ぶりのG大阪監督としての初陣を前に語った。