無念の大阪ダービー無観客 約8億円の赤字見込むクラブは痛手

セレッソ大阪やそのサポーターにとっては、無念の無観客開催に決まった。C大阪は24日、5月2日午後3時キックオフの大阪ダービー、ガンバ大阪戦が、無観客試合になると正式発表した。舞台は大阪市にある、C大阪の本拠地ヤンマースタジアム長居だった。

新型コロナウイルスの緊急事態宣言(25日から5月11日まで)が東京、京都、大阪、兵庫の4都府県で発令されることになり、大阪ダービーは対象の試合になっていた。

この試合は元々、入場制限で5000人以下に設定されていたとはいえ、4月18日の時点で一般販売分のチケットは既に完売となっていた(ビジター席の販売なし)。無観客になればチケット代以外に、グッズなどの物販を含めて数千万円の収入がなくなる。試合当日はヤンマーに隣接するヨドコウ桜スタジアムで、1800人をメドに有料のパブリックビューイングも開催予定だったが、こちらも中止になった。

入場制限がない、従来通りに開催された19年9月28日の同カードで、ヤンマーには3万6990人が来場していた。

クラブとすれば、ゴールデンウイーク中のドル箱カードで収入が得られないのは痛手だ。今回の宣言期間中の主催は1試合だけとはいえ、今年2月にサポーターに向けたイベントで、クラブは昨年度の赤字が約8億円になる見込みを発表。今季は巻き返しの1年に位置づけていた。

クラブによると、昨年も無観客開催を経験し、今回の変更で運営面での混乱などは特にないという。

前節まで4位につけているC大阪は今季、ブラジル人のレビークルピ監督が8年ぶりに復帰。18年にはG大阪でも監督を務めており、今回の大阪ダービーは話題も多い。

昨年7月4日、G大阪のホームで開催されたダービーも無観客試合になり、その時は2-1でC大阪が競り勝った。サポーターの応援を受けられず、ホームの優位性が少なくなるといわれる無観客試合。今回の勝負は、どうなるのだろうか。

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