【G大阪】今季5試合目の無得点でドロー “ゴール欠乏症”の理由を宮本監督、小野瀬が分析
◆明治安田生命J1リーグ第10節 G大阪0―0清水(18日・パナスタ)
G大阪は清水とスコアレスドローに終わり、今季初の連勝を逃した。前半は相手のミスをついて同20分にFW宇佐美、同41分にMF井手口のシュートがポストにヒットするシーンはつくったが、得点は奪えず。その後は攻めあぐね、最後まで得点を奪えなかった。宮本恒靖監督(44)は「得点のにおいがないわけではない。攻撃の回数を増やすことが必要」と悔しさを押し殺すように話した。
前節の鳥栖戦で今季初ゴールを挙げたが、6試合中5試合で無得点と“ゴール欠乏症”は深刻だ。指揮官は「ペナルティーエリアより奥の部分でのプレーを、もう少し増やさなければ。クロスにしてもより危険な状況にはつながらない。やはりあと10メートル進む、ボールを運ぶという作業、その回数を増やすということかなと思います」と分析。アーリークロスはあるが、相手陣内深くまでボールを運び、そこからマイナスのパスでゴールに迫るシーンが少ないことを課題に挙げた。
また、MF小野瀬は「セットプレーでもなんでも、1点は取らないと」と反省。課題については「クロスに入っていく人数は、よかった時に比べて全然足りない。セカンドボールを拾って波状攻撃とかは、みんなで意識してやっていかないと。ラッキーなゴールも必要ですし、シュートやゴールに向かっていく動きが必要かなと思います」と強引にでもゴールをこじ開けるプレーの重要性も語った。
この試合では、今季明大から加入したDF佐藤瑶大(22)が本職のセンターバックではない右サイドバックでプロ初出場。他選手にアクシデントがあり、宮本監督は「スクランブルのような形」でルーキーを先発起用したことを明かしたが、佐藤も対人守備で持ち味を発揮して無失点に貢献。今季の失点は6試合でわずか2と守備は安定しているだけに、一刻も早く得点力不足解消への糸口をつかみたいところだ。