J2新潟MF高宇洋、クラブ新の開幕8戦連続不敗へ好イメージ持つ金沢戦
J2アルビレックス新潟のMF高宇洋(22)が相性のいい対戦で2年連続ゴールを狙う。16日、聖籠町でホーム金沢戦(17日)に向けての練習に参加。時折、白い歯を見せながら体を動かしたボランチはコンディションの良さをアピールした。開幕から全7戦でフル出場を続ける背番号8。金沢戦にはクラブ新記録となる「開幕8戦連続不敗」がかかる。激しいボール奪取と攻撃参加で中盤を支配し、首位を走るチームを再び、連勝街道に導く。
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攻守の要、高が中盤で刈り取るようにボールを奪い、自らゴールを目指す。今季ここまで全7試合フル出場のボランチはこの日のポジショナルゲームでも積極的にボールを呼び込み、広範囲にパスを配球。守備でも鋭い出足でボールを奪った。「疲労が全くないと言ったらウソになるが調子はいい」。17日に対戦する金沢は山口在籍時の昨季、J2初得点を奪った相手。「ゴールに向かってプレーできるイメージはある。バランスを見ながら積極的に前へ顔を出したい」と今季2得点目へ意気込む。
今季、J1G大阪から完全移籍で加入の高はボランチでコンビを組む島田譲(30)と好連係を見せ、攻撃的サッカーを展開するチームを中盤の底で支える。前節11日の山形戦(2○0)は相手にゲームを支配される時間帯もあったが、島田とポジショニングを柔軟に変化させ、攻守のバランスを取り続けた。「試合をこなすたびに連係は深まっている。前節、悪い流れの中でも勝ち点3を取れたことはデカイ。自信につながるところはある」。
ボールを奪いにいく局面で、相手を圧倒できる要因はトレーニングで鍛え上げている下半身。千葉・市船橋高時代から土台作りに励んでいたが、プロ入り後はG大阪で同僚だったMF遠藤保仁(41=J2磐田)から刺激を受けた。「ヤットさんから『20、21歳でしっかり筋肉をつけておけ』と言われた。いつも筋トレルームにいて、いろいろなことを教わった」。シーズン中は筋肉量アップより維持をメインとするが、大先輩からの助言を今でも忠実に守る。金沢戦は4月唯一のホーム戦。高は「ホームでしっかり勝って勢いに乗りたい」と決意を示した。
○…金沢戦は開幕8戦不敗のクラブ新記録がかかる。主将のDF堀米悠斗(26)は「特別な意識はせず、目の前の試合で勝ち点3を取ることに集中する。終わってからみんなで『良かったね』と言い合いたい」と話していた。
◆開幕連続試合不敗記録 J2新潟は開幕から6勝1分けの7戦負けなし。延長Vゴールがあった時代の99年に記録した7戦連続(7連勝)に並ぶクラブ最多タイ記録。17日の金沢戦でも負けなければ開幕8戦不敗のクラブ新記録。J2の開幕連続不敗記録は10年の柏で19戦連続(13勝6分け)。次いで14年の湘南で14戦連続(14連勝)。