【G大阪】採点&寸評 今季初ゴール&初勝利 今季3試合目完封の守備安定が光る
◆明治安田生命J1リーグ第18節 鳥栖0―1G大阪(14日・駅前ス)
G大阪はFW宇佐美貴史(28)がチームの今季初ゴールを奪い、開幕5試合目で今季初勝利を挙げた。敗れた11日の柏戦から中2日とあって、同試合で先発したMF朱世鐘、FWレアンドロ・ペレイラをベンチ外に。一方で安定しているDFラインは変えず、中盤には守備に特徴があるMF奥野を今季初先発させてボランチに置いた。後半まで一進一退の展開が続いたが、0―0で迎えた同23分、左サイドからMF福田のラストパスを受けた宇佐美が、右足を豪快に振り抜いて先制。その後は鳥栖に押し込まれる時間が続いたが、クロスを入れられても鳥栖のDF飯野が「全部吸い込まれていく感じ」と表現した堅守で守り抜いた。
今季5試合目で初ゴールと得点力に課題はあるが、失点はわずかに2。クリーンシート(完封)は3試合目と守備の安定が光る。新型コロナの集団感染で出遅れた中で、やっとつかんだ勝利に宮本恒靖監督(44)は「時間はかかりましたけど、勝ち点3につながったという意味では、みんなの頑張りが報われて本当良かった」と振り返った。
以下は採点&寸評
宮本恒靖監督【6・0】中2日でもDFラインは変えない判断で無失点。ゴールの宇佐美を替えて守備強度高めた交代策も素早かった
GK東口順昭【6・0】キックも含めてミスなく安定。絶大な安心感
DF高尾瑠【6・5】粘り強い守備に加え、機を見て前にも出るプレーでもチームを助けた
DF昌子源【7・0】出る、引くの判断が的確で周辺の相手にはほぼ仕事をさせず。押し込まれてもチームが動じないのは彼の存在が大きい。MOM
DF黒川圭介【6・5】相手のプレスを受けてもぐいっと持ち出して局面を変え、ビルドアップで貢献。藤春とは違う魅力を発揮
DF三浦弦太【6・5】後半の立ち上がりに裏を突かれるシーンもあったが、中央に構えた際のクロスへの反応は随一
MF福田湧矢【6・5】抜ききらない判断の好クロスで決定機を2つ演出。宇佐美の決勝点につなげた
MF奥野耕平【6・0】つなぎでミスもあったが、中盤でスペースを消し、こぼれ球を回収し続けた。今季初先発で井手口越えの13・5キロを走破
MF井手口陽介【5・5】穴をあけない守備に徹して持ち味のボール奪取は控え目。攻撃では宇佐美を生かす経由地として変化加えた
MF小野瀬康介【6・0】攻撃では中盤に落ちる宇佐美と連動しながら中央へ。決定機は相手の好ブロックにあった
FWパトリック【6・5】何度倒されても愚直に体を張り続け、必死に守備も助けた。得点だけがFWの価値ではないことを体現
FW宇佐美貴史【6・5】数多くボールに触れて感覚を取り戻したかのようにお目覚め。ひと振りの切れ味はさすがだった
途中出場
MF倉田秋【6・0】後半30分イン。2トップの一角に入り、前線からも守備タスクとチームに時間を与えるプレーをまっとうした
MF川崎修平【6・0】リードした中でリスクあるプレーは控え、サイドでの守備強度を発揮
FW一美和成【―】後半ロスタイムイン。時間短く採点なし