【J1採点&寸評】G大阪0-0福岡|展開力とキックセンスはやはり本物! 新たな司令塔の誕生で宇佐美にも復活の兆し?
G大阪――韓国代表MFチュ・セジョンが初先発。長いボールで正確な配球も
[J1リーグ8節]G大阪0-0福岡/4月7日(水)/パナスタ
【チーム採点・寸評】
G大阪 5.5
広島戦から5人を入れ替えたが、コンディション面のばらつきは否めない。チャンスはあっただけに、勝ち切りたかった。
【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6
2試合連続で無失点。今日はきわどいシュートはなかったが守りでは安定。後半、ややキックミスが目立った。
DF
3 昌子 源 6
CKの守りで一度、マークを外したが、広島戦に続いて本来の迫力を披露。縦パスでもスイッチを入れる 意識があった。
5 三浦弦太 6.5
ファンマに対して、終始厳しい対応を見せて、いらつかせていた。身体を張って守る場面も多く、気持ちを感じさせた。
24 黒川圭介 6
プロ入り後、初のJ1先発に。倉田との連係には課題を残したが、持ち前のパスセンスでチャンスを演出。もう少し守備でシビアに行きたい。
8 小野瀬康介 5.5(90+1分OUT)
開幕戦以来となる右SB起用で課題の守備もそつなくこなす。中央に入る動きは狙い通りだが、もう少し攻撃で精度が欲しい。
MF 6 チュ・セジョン 6
前半は数多くボールを触り、特に長いボールを正確に配球。ややその後は疲れたが、やはり展開力とキックセンスは本物だ。
10 倉田 秋 5(68分OUT)
やはり連戦の疲れが影響したのか、攻守両面で本来の輝きがなかった。敵陣深くでも効果的なプレーを出せずに終わる。
14 福田湧矢 5.5
待望の今季初先発に燃えていた。しかし、輪湖と激しくマッチアップしたものの、決定的な仕事はできずに終わる。
15 井手口陽介 5.5
広島戦は圧巻の運動量だったが、さすがのタフガイもやや疲れを感じさせた。前半惜しいシュートを放つも、後半は細かいミスが多かった。
G大阪――宇佐美にドリブルで剥がす迫力が戻ってきた?
FW
9 レアンドロ・ペレイラ 5(82分OUT)
前半、宮のミスにつけこんだ決定機を決めていれば結果は違った。運動量が少ない分、勝負所ではストライカーらしさを出したい。
39 宇佐美貴史 5.5(90+1分OUT)
チュ・セジョンが組み立てを担う分、安易にポジションを下げることはなく、ドリブルで剥がす迫力にも復活の兆し。後半のボレーは枠に飛ばしたかった
交代出場
FW
32 チアゴ・アウベス 5(68分IN)
相手をはがし、縦への推進力は見せた。しかし、パトリックからパスを受けた決定機は迷いを見せたのかシュートさえ打てず。
FW
18 パトリック -(82分IN)
投入後、チアゴ・アウベスの決定機をお膳立てした。チアゴからのクロスに頭から飛び込み、福岡を脅かしたが得 点ならず
FW
20 一美和成 -(90+1分IN)
高尾同様、終了直前に送り出された。シュート機会は皆無で、サイドに流れてクロスを上げたが効果的なプレーはできず。
DF
27 髙尾 瑠 -(90+1分)
後半アディショナルタイムに投入され、ほぼボールに触れず。一本クロスを供給したが、出場時間が短すぎた。
監督
宮本恒靖 5.5
コロナ感染の影響で難しいマネージメントを強いられるのは分かるが、カードを切るのが遅く、勝ち切ることはできなかった。
福岡――前半の劣勢を凌ぎ、後半はG大阪を押し込む
【チーム採点・寸評】
福岡 6
粘り強い守りで前半の劣勢時を凌ぐと、後半はコンディション面で不利なG大阪を押し込んだ。チャンスは作っただけに決定力に泣いた。
【福岡|採点・寸評】
GK
31 村上昌謙 6
最大のピンチだった前半のレアンドロ・ペレイラの決定機で粘りを見せ封じた。後半パンチングミスはあったが、無失点に貢献。
DF
2 湯澤聖人 6.5(70分OUT)
前後半ともに、鋭いクロスで決定機を演出した。渡が決めていれば、確実にアシストはついた。守備でも大崩れせず。
4 カルロス・グティエレス 6
前半はアジリティを欠く対応もあったが、気持ちは見せた。後半のチアゴ・アウベスの決定機で諦めずに戻ったのも評価。
5 宮 大樹 5.5
不用意な対応でレアンドロ・ペレイラに抜け出された前半だったが、後半は持ち直した。好フィードはチームの武器に。
22 輪湖直樹 5
福田に対して粘り強い守りを見せていたが、終盤は疲労の影響か2度の凡ミスで、ピンチを招いたのは反省点だ。
MF
MAN OF THE MATCH
6 前 寛之 6.5
中盤の底で的確な選択をし、攻撃の起点になっていた。長距離のパスも正確で、攻撃を牽引。後半はシュート意識も高い。
15 カウエ 6(78分OUT)
前との連係はよく、泥臭いプレーで中盤に強度をもたらした。細かいミスはあったものの、守備面での存在感はあった。
16 石津大介 6(65分OUT)
ファンマが封じられていた前半、懸命に攻撃を引っ張った。守備でもチームのために献身的なプレーを見せる。
29 吉岡雅和 5.5(65分OUT)
前半はさほど輝けなかったが、その分豊富な運動量を生かして守備でハードワーク。後半は動きに工夫を見せ、攻撃でも効いた。
福岡――前線はチャンスも作り出したが…
FW
9 フアンマ・デルガド 5.5
苦しい体勢でボールを受け、三浦の対応に手こずる。しかし気持ちを切らさず、ピッチに立ったがチャンスでシュートがGKの正面を突く。
17 渡 大生 5(78分OUT)
守勢に回った前半は攻守で中途半端な出来。後半は味方からチャンスをお膳立てされるも決めきれず。特にカウエからのパスは決めたかった。
交代出場
MF
19 田邉草民 6(65分IN)
投入直後は右SHだったが、カウエの交替後は、ボランチにスイッチ。派手さはなかったが、ミスなく乗り切った。
MF
37 金森健志 6(65分IN)
2トップの一角で起用された。疲れたファンマの分まで守備に奔走。チャンスと見るや、速さを生かして嫌なところに入り込んだ
DF
3 エミル・サロモンソン 6(70分IN)
効いていた湯澤に代わって投入されたが異なる持ち味でアクセントに。得点への意欲を見せ、シュートも放った。
DF
13 志知孝明 ―(78分IN)
2列目で攻守にハードワークし。セカンドボールに絡むなど守備でも貢献。カウンター時には推進力も出した。
MF
25 北島祐二 -(78分IN)
待望のJ1デビューを飾った。難しい時間帯での投入も、指揮官から求められている役割を攻守で果たした。
監督
長谷部茂利 6
連戦の中で狙いのある選手起用を見せた。前半は押し込まれたが、後半は攻勢が続き、適切なカードを切りあと一歩のところに迫る。