G大阪「35選手の最新市場価格ランク」 昨季を上回る11選手が1億超えに
トップはDF昌子源の2億5400万円
2021年シーズンのJ1リーグがついに開幕した。今オフの移籍市場で各クラブが選手を入れ替えたことで、どれくらいの戦力を有し、20チームで争われる今季の勢力図がどのように変わったのかは多くのファンが気になるところだろう。それを見るうえで一つの目安となるのが、市場価格の合計額だ。
ドイツの移籍情報専門サイト「transfermarkt」が随時更新している市場価格は、選手たちの“推定移籍金”に近い意味を持っている。この市場価格を比較・分析しながら、今季開幕時のJ1リーグ各クラブがどれだけの戦力を抱えているかを考察していこう(※登録選手リストはクラブ公式サイトを参照)。
■ガンバ大阪(昨季2位/20勝5分9敗)
選手市場価格総額:23億1457.5万円
チーム内最高額選手:昌子源(2億5400万円)
宮本恒靖監督の下、3シーズン目となった昨季は、リーグ戦で2位、天皇杯でも準優勝。昨年10月には中心選手だったブラジル人FWアデミウソンが酒気帯び運転と接触事故を起こして契約解除となったが、タイトルにあと一歩と迫った
新型コロナウイルスの影響もあり、多くの選手の市場価格が下がっているものの、補強もあって、1億円超えの選手は昨シーズンを上回る11人となった。
攻撃陣で市場価格が最も高いのは、FW宇佐美貴史の1億5240万円。横浜FCからレンタルバックとなるFW一美和成は、1億2700万円まで評価額を上げた。さらに昨季サンフレッチェ広島でリーグ3位となる15ゴールを叩き出したFWレアンドロ・ペレイラも、大台を超えて1億2065万円となっている。
さらに1億1430万円のFWパトリックも含め、FWだけで1億超えの選手を4名抱える。それ以外にも、サガン鳥栖から加入した2列目もこなすFWチアゴ・アウベスが7620万円、FW小野裕二が6350万円と選手層も厚い。アデミウソン、渡邉千真という計算できるアタッカーを失ったが、十分に穴埋めはできたと言えるだろう。
3バックも1億超えの選手だけで構成可能に
昨シーズンの開幕前も1億円超えの評価を受けていたMF倉田秋(1億1430万円)、MF小野瀬康介(1億160万円)は、クラブに残留。さらに昨季から評価を高めたMF井手口陽介も1億160万円で小野瀬と並び、“1億円超えプレーヤー”となっている。
中盤は、戦力維持に成功しただけではなく、ここに韓国代表MFチュ・セジョンも加入。30歳という年齢もあり、市場価格は6985万円となっているが、2018年のロシア・ワールドカップにも出場したパサーが最前線のタレントを操れるかは、今シーズンのポイントの一つになるだろう。
最終ラインでは、2年連続でクラブ最高評価の昌子(2億5400万円)が今季も軸だ。宮本監督は3バックと4バックを併用するが、DF三浦弦太(1億3970万円)、DFキム・ヨングォン(1億160万円)と、1億円超えのセンターバックも3人いるため、陣容に不安はない。右サイドバックのスペシャリストはやや厚みにかけるものの、GK東口順昭は健在であり、昨季の42失点よりも、失点数は減らしたいところだ。